株価が52週間ぶりの高値を記録したとしよう。そんな事実にもかかわらず、内部関係者が引き続き買っているとしたら、あなたはどう思われるだろうか?一つ付け加えれば、高値更新で自社株を買うインサイダーは希だ。高値圏で買う、という行動は、単に口先だけで自社を称賛するインサイダーとは全く違う。彼らには、「こんな株価は、まだ序の口だ」と断言できる自信がある。
それでは、内部関係者が高値圏で買っている銘柄を紹介しよう。
L-3 Communications(LLL)
LLLは、米軍と契約を結ぶハイテク企業だ。2月、ピーター・コーエン氏、そしてロバート・ミラー氏の役員二人が自社株を買っている。コーエン氏は1万5000株、ミラー氏は4万5000株を買い、購入価格で一番高かったのは87ドル20セントだ。(現在95ドル)
上のチャートで分かるように、2月、LLLは確かに高値を更新している。どんな理由で、二人の役員は買ったのだろうか?民主党が議会の過半数を占める今日、これは軍事産業に悪材料、と言う人たちがいるが、その考え方は間違っている。これからも、以前のように軍事費は割り当てられ、大きく削減されることはないはずだ。こんな状況だから、アナリストも軍事産業銘柄を避けている。しかし、LLLは収益の上方修正を最近しているから、そろそろ買い推奨が出されてもおかしくない。それに、LLLは買収ターゲットになる可能性もある。
Enterprise Products Partners (EPD):
高値が記録された1月、ダン・ダンカン氏(会長)が17万7000株を買っている。その翌日3万5500株、そして次の日にも5200株の買いだ。更に株価が上がった2月3日、ダンカン氏は1935株を購入している。
この高値で買い進んだわけだから、ダンカン氏にとって、株価はまだ割安なわけだ。株価成長の他に、EPDは利回り5.8%という、国債より魅力的な配当金がある。それに、11四半期連続で配当を引き上げていることにも注目したい。
さて、人気番組で放送された上記2銘柄は、今日ギャップアップの寄付きとなった。もちろん、ここで買うのではなく、押し目を待った方が無難だ。
参考にしたサイト: http://www.cnbc.com/id/15838459