運輸省の発表によると、アメリカ国内の平均往復航空料金は378ドル(4万5260円)になり、2000年以来の高水準に達した。しかし、経営の厳しい今日の航空会社を考えれば、航空券の売上だけでは生き延びることができない。旅行ニュースレターの編集長、クリス・マクギニス氏も述べているが、航空会社は常に新しい収入源を探している。
新しい収入源と言っても、別に新事業を始めるわけではない。ただでさえ経営難なのだから、ここで出費を増やすことなど論外だ。結局、各航空会社が思いつたことは、既存サービスを有料化することだ。消費者にしてみれば、今までタダだったものが有料になるのだから、決して面白い話ではない。腹立たしい気もするが、何が有料化の対象になったかを見てみよう。
座席予約料金: 窓際に座りたい。通路側に座りたい。出口の近くに座りたい。人それぞれ好みがあるが、席の予約を有料化する航空会社が出始めている。たとえばノースウエスト航空の場合、エコノミークラスの通路側座席を予約するには、15ドルの特別料金が必要になる。
手荷物チェックイン料金: 今年の初め、スピリット航空は、こんな発表をした。チェックインするスーツケースなどの手荷物は、一つだけなら無料だが、二つめは10ドル、そして三つめの荷物には100ドルの料金が課される。
ほとんどの航空会社は、一つの重さが50ポンド(約22.6キロ)までの荷物が二つまでなら無料だが、それを超えると25ドルから80ドルの料金が請求される。
ユナイテッド航空、アラスカ航空、そしてノースウエスト航空は去年の夏から、便利なターミナルの入り口での手荷物チェックインに、スーツケース一つ当たり2ドルの特別料金を設定した。もちろん、重量や個数制限を超えていれば、とうぜんその分も請求される。
燃油料金: オイルの値上がりで、各航空会社は特別料金として燃油料金を実施している。英国航空の場合は、フライト時間が9時間を超えると70ドルの特別料金がかかり(往復すると140ドル)、それ以下の飛行時間の場合は16ドルが課される。(往復32ドル)
成田、ロサンゼルスの往復を見ると、シンガポール航空は185ドル89セント、ユナイテッド航空は251ドル89セント、そして全日空は274ドル29セントの燃油料金が必要になる。
航空会社の苦しいことは分かる。しかし、繰り返しになるが、いままでタダだったものが有料になることは嬉しいことではない。
参考にしたサイト: http://biz.yahoo.com/hmoney/070430/043007_airline_fees_moneymag.html?.v=4&.pf=family-home