先ず、強い雇用統計ニュースで国債が売られた。10年債価格は18/32下がり、利回りは木曜の4.67%から4.75%に上がった。予想以上に好調な雇用状況は、インフレ率上昇を引き起こす可能性があり、これで投資者たちが期待している、今年中の金利引下げは実施されそうもない。
株式市場の反応は、月曜まで待たなければならないが、利下げが望めなくなっただけでなく、逆に引き上げの恐れが出てきたのだから、トレーダーたちは売ってくることだろう。「マーケット関係者は、連銀による金利引下げが、近いうちに起きることを期待していました。この期待を裏切る材料は、全て株式市場に悪影響です」、とライデックス・インベストメントのスティーブン・サックス氏は言う。
新規雇用者数と、失業率以外を見てみよう。平均時給は予想どおりの+0.3%になり、年間ベースに換算すると+4%だ。12月の4.3%から減少しているとは言うものの、時間給に大きな関心を示す連銀にとって安心できない数字だ。
金利動向に関する読みは、フェデラルファンズの先物に表れる。雇用統計発表後の動きを調べてみると、5月の金利引下げの可能性は0%。そして、6月に金利が5.25%から5%に引き下げられる可能性は12%だ。アクション・エコノミクス社のアナリストは、こんな見方をしている。「夏の終わりまで、連銀は金利据え置き姿勢を変えることはないでしょう。しかし、年末までを考慮すると、引き下げではなく引き上げになる可能性の方が高い、と結論することができます。」
更に来週注目されるのが、水曜に公開される、先回のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録だ。インフレを懸念する連銀の態度が明確に記されているようなら、言うまでもなく株には悪材料になる。もちろん、金曜に発表される生産者物価指数も忘れてはいけない。もう一つ、火曜のマーケット終了後にはアルコアの決算を控え、本格的な決算シーズンも始まる。
さて、雇用統計と聞くと、職業という言葉が頭に浮かんでくる。Kiplinger.comが紹介する、2007年度、アメリカで最も有望な職業を見てみよう。
1、歯科矯正医: 開業すると、20万ドル以上の年収が見込める。
2、検眼士: これも独立開業することが可能であり、年収は10万ドル以上を期待できる。
3、オーディオロジスト: 補聴器を作るには、オーディオロジストに耳を検査してもらう必要がある。検眼士ほど年収はないが、伸びている職種だ。
4、図書館員: もはや古いイメージの図書館員を想像してはいけない。テクノロジーの発達に伴い、図書館は近代化しているから、図書館員には高度なコンピュータ知識が要求される。ほとんど図書館員には残業もなく、職も極めて安定していると言える。
(上記の情報は、次のサイトから集めたものです。http://www.marketwatch.com/news/story/jobs-report-set-weak-tone/story.aspx?guid=%7B5196E765%2D803C%2D4B25%2D9C8F%2DCC7F02E25932%7D
http://money.cnn.com/2007/04/06/news/economy/jobs_march1/index.htm?postversion=2007040612
http://www.kiplinger.com/columns/onthejob/archive/2007/job0402.html)