打率は7割5分。ストック・トレーダーズ・アルマナックのデータによれば、過去12年間を振り返ると、ダウ指数の4月初日の成績は12打数9安打だ。それでは、4月全体ならどうなのだろうか?1950年以来の結果を見ると、平均で+1.8%だから、4月はダウ銘柄が好調だ。
もう一つ付け加えると、ダウの調子が良いのは4月の前半になる。理由は、4月の後半に決算発表が集中しているためだ。言い換えれば、前半に決算の良さそうな銘柄を買って、実際の決算発表が売りのタイミングに使われる傾向がある。
さて、株を売買する目的は利益を上げることだが、皆さんは損を出した場合、その銘柄に復讐してやろう、と誓うリベンジ派だろうか?これに関して、デイトレーダーチーム・ドット・コムのアンディー・スワン氏が、こんなことをブログに書いている。
復讐トレードはこんな形で始まる。
1、XYZ株のトレードで損を出す。
2、この損を、XYZからの個人的な攻撃と受け止め、復讐を決断する。
3、XYZを再トレードし、結局また損を出す。
4、上記のステップを繰り返す。
もちろん、スワン氏は「そんな馬鹿らしいトレードは止めなさい」、と言う。
1、株は生き物ではない。あなたが、その株で勝っても負けても、株には何の変化も起きない。
2、同じ銘柄で損を繰り返す、という事実は、あなたには、その株のトレード方法が分かっていない。それよりも、自分と相性の良い銘柄を選ぶことが大切だ。
3、一日の終わり、月の終わり、年の終りに利益が出ていることが重要であり、どの株で勝った負けたは関係無い。今年を+45%の成績で終了できるなら、XYZで負けたことなど気にならない。
次に紹介したいのは、ストレートなコメントで人気のある、ジェフリー・サウト氏(レイモンド・ジェームズ)の意見だ。
住宅市場の低迷は、まだ他のセクターに悪影響を与えていない、と言う人たちに質問したい。家電製品の大手小売店、サーケット・シティーは3400人のトップセールスマンを解雇して、なぜ成績のパッとしないセールスマンと入れ替えたのだろうか?同様に、シティグループは、なぜ1万5000人の社員を減らすのだろうか?まだ有る。サブプライム融資問題が拡大していないなら、なぜサブプライム金融会社が、次々と倒産しているのだろうか?
サウト氏も指摘していることだが、何と言っても痛いのは住宅価格が下降している事実だ。以前のような住宅ブームなら、ローンの借り換えをして、好きなだけの現金を手に入れることができた。しかし、今日のような状態では、どこの銀行も借り換えに消極的だ。おまけに、変動利率で住宅ローンをした人が大勢いるから、月々の支払いが上がっている。もちろん、余分に金がかかるのだから、個人消費には悪影響だ。以上のようなことを考え合わせれば、住宅市場の低迷が他セクターに広がるのは時間の問題だ。