Friday March 30, 2007

US Market Recap

高配当銘柄の選び方

2月27日の急落以来、不安定なマーケットが続いている。ブルマーケットは終わった、と宣言する声も頻繁に聞こえる今日、個人投資家たちはどう対処したら良いだろうか?さっそく、ウィニング・インベスティングのハリー・ドマッシュ氏の意見を聞いてみよう。

「成長株が次々と倒れ、どうしたら良いでしょうか、と毎日のように相談のメールが来ます。こんな時ですから、今は高配当銘柄に狙いを絞ることです。悪い相場環境では、株価も下がるから同じことだ、と言う人たちもいますが、少し考えてください。株価の下落は利回りの上昇につながり、買い手を集める結果になります。これが、高配当銘柄が下げ相場で強い一つの原因です。

毎月配当を払う銘柄もありますが、ほとんどの場合、三カ月に一度です。高配当銘柄の選び方を説明しましょう。

1、下げ相場でも、魅力的な利回りとは何パーセントのことでしょうか。私の経験から言えることは、4%以下の銘柄に、投資者は興味を示しません。ですから、4.25%以上の銘柄を選ぶことが大切です。

2、配当金は、過去きちんと払われていたでしょうか?一度だけの特別高配当などもありますから、過去のデータを調べて、落ち度なく三カ月に一度、配当を払い続けている銘柄を選んでください。

3、高配当でも株価の安い株はダメです。15ドル未満の株には、先ず機関投資家が手を出すことはありませんから、15ドル以上の株だけに絞ってください。

4、MSNマネーのストック・スカウターを使って、会社のファンダメンタルを調べてください。AからFまでの成績が付けられていますから、選ぶのはA、B、Cだけにしてください。(右下にFactor Gradesがあり、その直ぐ下にFundamentalが載っている。)

5、不安定なマーケットでは小型銘柄が避けられ、資金は大型銘柄に集まります。ですから、時価総額が少なくとも10億ドル以上ある株を対象にしてください。リスクをもっと下げたいのであれば、50億ドル以上の時価総額が必要です。

6、アナリストのイメージが悪い今日ですが、アナリストの意見は、危険な株を避けるのに役立ちます。全てのアナリストが買い推奨を発表している必要はありませんが、平均スコアが買いである銘柄を選ぶことが大切です。

7、株主資本利益率も重要な要素です。少なくとも8%以上ある銘柄を選んでください。それ以下の銘柄は、将来の配当金が中止される可能性がありますから注意が必要です。更に、一株利益も毎年8%以上の伸びがあることも望ましい要素です。

8、ストック・スカウターにもう一度戻りましょう。ファンダメンタルの下に、テクニカルの成績も載っています。これもA、B、Cだけの銘柄を選んでください。」

さて、以上の条件を満たす銘柄として、ドマッシュ氏は五つ挙げている。これらは投資のヒントであり、買い推奨ではないことをお断りしておきたい。

Alliance Resource Partners (ARLP)
Bank of America (BAC)
Natural Resource Partners (NRP)
Suburban Propane Partners (SPH)
U.S. Bancorp (USB)

Current Topics

エタノール銘柄

明日、農務省から2007年度と2008年度の農作物生産予想が発表される。中でも注目されているのが、エタノールの原料になるトウモロコシだ。場合によってはエタノール銘柄に大きな影響を与える可能性があるから、ADM, ANDE, PEIX, VSE, AVR, XNLなどを監視リストに入れておくとよいだろう。

Wall Street English

3カ月ぶりの高値

Crude futures top $66 to close at a 3-month high

クルード・オイルが66ドルを突破して、3カ月ぶりの高値で終了した。

イランに捕らわれた、15人の英兵が大きな原因のようだ。

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