週末話題になった銘柄を紹介しよう。先ず、CNNやCNBCで米国投資者にはお馴染みの、ロバート・ウォルバーグ氏はこう語っている。
「連銀の金利対策姿勢が中立的になり、先週の株式市場は、反発ラリーが展開されました。たしかに、金利は予想されたとおり据え置きでしたが、発表された声明に変化が見られ、マーケット関係者は利下げの可能性有り、と解釈したようです。
先物市場を見ると、マーケットは年末までに0.5ポイントの利下げがあることを示しています。私個人的には、そこまで金利が下がるとは思いません。経済が下向きになったと言っても、マイナス成長になるわけではありません。それに、いまだにインフレ問題は残っていますから、連銀が簡単に金利を下げることはないでしょう。
それよりも注目したいのは、世界的なマーケットの急落で、莫大な金額が現金化されました。先週のラリーは、この避難していた資金が、バーゲンを求めて株式市場に戻ったためです。中期的に見た場合ですが、マーケットはまだ10%から12%上昇できる余地があります。
狙える銘柄の一つはNavteq (NVT)です。シカゴに本拠地を置くNavteqは、カーナビ用のデータを提供する、業界リーダーです。あまりにも大き過ぎた期待にこたえることができず、去年、株価の方は低迷しました。しかし、来年度に予想される利益を基準に計算したPER(株価収益率)は21です。それに、年間成長率は25%が見込まれていますから、現在の株価は魅力的です。」
人気番組「マッド・マネー」で、ジム・クレーマー氏はこんな銘柄を挙げている。
「Brocade(BRCD)に注意を払ってほしい。3月29日、Brocadeはアナリストを集めて会議を開く。予想されるのは、Brocade側から明るい見通しが発表され、一株利益が上方修正されることだろう。とうぜん株価には好影響だから、アナリスト会議前に買っておきたい銘柄だ。更に、シスコ・システムズ(CSCO)によって買収される、という意見もあるから、買収ターゲットとしても面白い。
Movado(MOV)も注目銘柄だ。木曜に決算を控えているが、アナリストの予想を大きく上回る好決算発表になることだろう。できれば、決算前に買っておきたい銘柄だ。」
もちろん、皆が買いばかりを考えているわけではない。テクニカル・アナリストたちは、こんなことを指摘している。「週足でマーケットを見ると、決して悪い形ではありません。しかし、マーケットはまだ完全にブレイクダウンから回復していません。急落前の高値を突破できない限り、今の状態では積極的に買うことはできません。先週のマーケットのラリーは急すぎます。このような角度での上昇は、先ず長続きすることはありません。」
Monday March 26, 2007
US Market Recap
また元気になった買い手
Stocks You Need To Know About
買収ターゲット
さて、シスコ・システムズ(CSCO)が、次に買収する企業はどれだろうか?よく噂になる銘柄を挙げよう。
Akamai Tech (AKAM)
J2 Global (JCOM)
Brocade (BRCD)
Avaya Inc (AV)
Mcafee (MFE)
Rackable Systems (RACK)
Current Topics
今週の経済カレンダー
26日: 新築住宅販売件数(2月分) 予想は年間ベースで99万5000件。
27日: 消費者信頼感(3月分) 予想は109。
28日: 耐久財受注(2月分) 予想は+3%。
29日: GDP第4四半期最終結果 予想は+2.2%。
30日: 個人所得(2月分) 予想は+0.3%。
30日: 個人消費(2月分) 予想は+0.3%。
30日: シカゴ購買指数(3月分) 予想は49.5。
27日: 消費者信頼感(3月分) 予想は109。
28日: 耐久財受注(2月分) 予想は+3%。
29日: GDP第4四半期最終結果 予想は+2.2%。
30日: 個人所得(2月分) 予想は+0.3%。
30日: 個人消費(2月分) 予想は+0.3%。
30日: シカゴ購買指数(3月分) 予想は49.5。