Monday March 26, 2007

US Market Recap

また元気になった買い手

週末話題になった銘柄を紹介しよう。先ず、CNNやCNBCで米国投資者にはお馴染みの、ロバート・ウォルバーグ氏はこう語っている。

「連銀の金利対策姿勢が中立的になり、先週の株式市場は、反発ラリーが展開されました。たしかに、金利は予想されたとおり据え置きでしたが、発表された声明に変化が見られ、マーケット関係者は利下げの可能性有り、と解釈したようです。

先物市場を見ると、マーケットは年末までに0.5ポイントの利下げがあることを示しています。私個人的には、そこまで金利が下がるとは思いません。経済が下向きになったと言っても、マイナス成長になるわけではありません。それに、いまだにインフレ問題は残っていますから、連銀が簡単に金利を下げることはないでしょう。

それよりも注目したいのは、世界的なマーケットの急落で、莫大な金額が現金化されました。先週のラリーは、この避難していた資金が、バーゲンを求めて株式市場に戻ったためです。中期的に見た場合ですが、マーケットはまだ10%から12%上昇できる余地があります。

狙える銘柄の一つはNavteq (NVT)です。シカゴに本拠地を置くNavteqは、カーナビ用のデータを提供する、業界リーダーです。あまりにも大き過ぎた期待にこたえることができず、去年、株価の方は低迷しました。しかし、来年度に予想される利益を基準に計算したPER(株価収益率)は21です。それに、年間成長率は25%が見込まれていますから、現在の株価は魅力的です。」

人気番組「マッド・マネー」で、ジム・クレーマー氏はこんな銘柄を挙げている。

「Brocade(BRCD)に注意を払ってほしい。3月29日、Brocadeはアナリストを集めて会議を開く。予想されるのは、Brocade側から明るい見通しが発表され、一株利益が上方修正されることだろう。とうぜん株価には好影響だから、アナリスト会議前に買っておきたい銘柄だ。更に、シスコ・システムズ(CSCO)によって買収される、という意見もあるから、買収ターゲットとしても面白い。

Movado(MOV)も注目銘柄だ。木曜に決算を控えているが、アナリストの予想を大きく上回る好決算発表になることだろう。できれば、決算前に買っておきたい銘柄だ。」

もちろん、皆が買いばかりを考えているわけではない。テクニカル・アナリストたちは、こんなことを指摘している。「週足でマーケットを見ると、決して悪い形ではありません。しかし、マーケットはまだ完全にブレイクダウンから回復していません。急落前の高値を突破できない限り、今の状態では積極的に買うことはできません。先週のマーケットのラリーは急すぎます。このような角度での上昇は、先ず長続きすることはありません。」

Stocks You Need To Know About

買収ターゲット

さて、シスコ・システムズ(CSCO)が、次に買収する企業はどれだろうか?よく噂になる銘柄を挙げよう。

Akamai Tech (AKAM)

J2 Global (JCOM)

Brocade (BRCD)

Avaya Inc (AV)

Mcafee (MFE)

Rackable Systems (RACK)





Current Topics

今週の経済カレンダー

26日: 新築住宅販売件数(2月分)  予想は年間ベースで99万5000件。

27日: 消費者信頼感(3月分)  予想は109。

28日: 耐久財受注(2月分)  予想は+3%。

29日: GDP第4四半期最終結果  予想は+2.2%。

30日: 個人所得(2月分)  予想は+0.3%。

30日: 個人消費(2月分)  予想は+0.3%。

30日: シカゴ購買指数(3月分)  予想は49.5。 

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