1ドルに満たない安い株は「ペニー・ストック」と呼ばれているが、そんなものに投資して、本当に儲かるのだろうか?こんな事をよく聞く。「A社の株はたったの5セントだ。500ドルの株が1000ドルになるより、5セントが10セントになる方が簡単なはずだ。よし、少し買ってみよう。」
さて、一株50円の株と3000円の株を勧められたら、皆さんならどちらを買うだろうか?株価だけでは決められない、と言われるかもしれないが、ここでアレクサンダー・グリーン氏(投資アドバイザー)の話を聞いてみよう。
セミナーが終わった後、ある参加された男性から、ペニー・ストックに関する質問を受けた。一株30セントほどの銘柄なのだが、これだけ安い株だから2倍3倍になるのは簡単なはずだ、とこの男性は何度も強調した。
たしかに、ペニー・ストックは簡単に値上がりそうな雰囲気があるが、実際の統計は全く反対の事実を示している。明らかに、30セントの株は60セントに膨れ上がるよりも、0になる可能性の方がずっと高い。だから、もし一株100ドルの株と50セントの株を勧められたら、迷わずに50セントの株を無視するべきだ。
多くのペニー・ストックに共通する3点を挙げよう。
1、安い株の会社のほとんどは収益が無い。それだけでなく、単にビジネスプランがあるだけで、何の活動すらしていない会社もある。ようするに、あるのはセールストークだけだ。
2、ペニー・ストックは売値と買値が極端に離れすぎている。売値が10セント、買値が20セントといったことなど頻繁にあるから、こんな株を買ったら、買った瞬間に資金が半分だ。
3、ペニー・ストックは出来高が低く、更にマーケットメーカーも少ないから、簡単に株価を操作することができる。運良く値段が上がっても、持ち株の全てが、希望の値段で利食えることは先ず無い。
ペニー・ストックのプロモーターには、くれぐれも気をつけよう。彼らの手口は「ポンプ&ダンプ」、といつも同じだ。素晴らしいセールストークを用意して、簡単な儲けを夢見る投資者を集める。とうぜんマーケットメーカーとも打ち合わせ済みだから、株価は急騰する。うまくインサイダーが株を売り逃げると、後は急落が待っているだけだ。
全ての安い株がインチキではない、と反論される方がいるように、もちろん株価だけで全てを判断することはできない。どうしてもペニー・ストックを買いたいなら、必ず決算報告書に目を通してほしい。収益はあるだろうか?赤字決算だろうか?実際に製品があるだろうか?繰り返しになるが、統計を見る限り、ペニー・ストックに投資するのは大切な資金を無駄にするだけだ。
デイトレードネットからのお知らせ: 当メールマガジンを日頃ご愛読いただきありがとうございます。2005年8月創刊以来500号余りを配信してまいりましたが、2007年3月末をもって一旦休刊させていただくことになりました。近日中に発行形態をあらため、リニューアルを予定しておりますのでご期待ください。
Thursday March 22, 2007
US Market Recap
ペニー・ストックは儲かるか?
Stocks You Need To Know About
金利据え置きニュース直後の動き
S&P500指数の5分足だが、一目でどこでニュースが発表されたかが分かる。
横ばいが続いていただけに、ブレイクアウトで買った人が多数いたことだろう。
横ばいが続いていただけに、ブレイクアウトで買った人が多数いたことだろう。
Wall Street English
金利据え置き
Fed holds rates steady, sees inflation elevated
While acknowledging slowdown, FOMC maintains bias toward raising rates
予想どおり、5.25%に金利は据え置かれた。連銀は、経済成長速度の減速を認めてはいるが、相変わらず利上げの可能性が示唆されている。
While acknowledging slowdown, FOMC maintains bias toward raising rates
予想どおり、5.25%に金利は据え置かれた。連銀は、経済成長速度の減速を認めてはいるが、相変わらず利上げの可能性が示唆されている。