Saturday March 10, 2007

US Market Recap

オイルとゴールド、魅力的なのはどちら?

オイルが上がっているから株が下がった、という言葉をよく聞くが、こんなコメントを見つけた。「世界的な株急落で商品市場もダメージを受けましたが、オイルは意外としっかりしています。」トーマス・ハートマン氏(アルタベスト・ワールドワイド・トレディーング)

2月27日、ダウ指数は400ポイントを超える下げを記録し、これだけインパクトのある下落は2001年以来のことだ。株がダメなら金へ避難、という公式も崩れ、先物市場では金価格が1オンス当たり50ドル以上も下げた。しかし、オイルは逆の動きとなり、2月20日から3月1日までに5%の上昇となった。

アラロン・トレーディングのシニア・アナリスト、フィル・フリン氏はこう語っている。「多くの商品が下げたのにもかかわらず、なぜオイルは叩かれなかったのでしょうか?簡単に説明すれば、重要なファンダメンタル的原因があるのです。ですから、オイルが買い支えられたわけです。」

「もちろん、金(ゴールド)よりもオイルの方が価値があります」、と言うのはセント・ジョンズ大学のアンソニー・サビノ教授だ。「考えてみてください。家の暖房冷房にはオイルが欠かせません。それに、オイルがなくては車も動きません。」

最近4週間を振り返ってみると、アメリカ国内における油脂製品需要が、去年の同時期を約7パーセント上回っている。そのため、エネルギー省の発表によれば、毎日2170万バレル(34億5000万リットル)のオイルが消費されている。

特に増えているのが留出燃料(最近4週間では去年の同時期を7.8%上回る)、そしてガソリン(3.3パーセント増)だ。「ガソリンに関して言えば、先月ですが、一日平均で900万バレル(14億3000万リットル)の消費がありました。これは2月の月間消費量では、ほぼ記録的なレベルです」、とアラロンのフリン氏は言う。

更に、エネルギー省のデータよれば、2007年、世界のオイル消費量は一日当たり160万バレル(2億5400万リットル)ほど増えることが予測される。2006年は、一日当たり80万バレル(1億2700万リットル)増だった。

「今年は金の需要が減ると思われます。なぜなら、世界的に経済成長の減速が予想されているからです。しかし、世界のオイルに対する食欲は増える一方ですから、オイルの方が明らかに魅力的です」、とサビノ教授は付け加える。

ほぼ60ドルちょうどでオイルは現在取引されているが、ペリー・マネージメントの会長、チャールズ・ペリー氏は、3月末までに62ドルから66ドルに達することを予想している。ショーン・ブロドリック氏(マネー・アンド・マーケット)は、年末には80ドル台に乗せている可能性があると言う。

(上記はダウジョーンズ社、そしてCBSからの報道を参考にしています)

Stocks You Need To Know About

どちらが正しい?

ナスダックの週足チャート。

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「サポートラインは守られた。来週も上昇が期待できる!」

「たしかに陽線だが、先週の下げ幅をほとんど取り戻していない。ひ弱な反発だ。来週はサポートラインを割ることになるだろう。」

さて、どちらが正しいだろうか。

Wall Street English

金利引下げの可能性

Most analysts believe the central bank will not cut short-term interest rates before May, but a majority think there will be a cut later this year.

ほとんどのアナリストは、5月以前の金利引下げを予想していない。しかし、大半のアナリストは今年後半の利下げを予想している。

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