現在、30年物国債には4.83%の利回りがある。投資コンサルタントの、ドナルド・ラスキン氏によれば、S&P 500指数を国債と仮定して利回りを計算すると6.5%ほどになる。単純に引き算すれば、S&P 500が国債を1.67ポイント上回り、歴史的平均の0.2ポイントをはるかに超えている。だんぜん株の方が有利だから、まだまだ積極的に株を買っていくべきだろうか。ラスキン氏の意見を聞いてみよう。
「過去22年間を振り返ると、株が割安な時、S&P 500指数は三カ月で4.9%の上昇がありました。逆に割高な時は、1.7%に下がっています。期間を12カ月で見ると、割安な時は+18%、そして割高な時は+9.5%です。さて、今日の状況はどうでしょうか?
長期投資を前提にしますが、私の評価方法によれば、現時点で株は割安です。しかし、割安状態は既に数年以上続いており、現在の割安度は最も浅い、と言うこともできます。現在と同程度の割安度だったのは去年の5月です。5週間で、S&P 500指数が7%下落する、という事態が起きていますから、短期的に考えれば、今は利食ったほうが良いと思われます。
去年の5月の一件は、割安なものは更に割安になることを示す良い実例です。そして私は、今回も去年の5月が繰り返される可能性が高いと思います。もし、ここで一時的な下げが生じ、うまく底値近辺で買うことができれば、30%ほどの利益を得ることができるはずです。
株の浮き沈みに関係なく、長期投資者は株価の割安が続く限り、持ち株を売りません。もし、あなたが短期投資家なら、ここは良い利食いのタイミングです。マーケットは、一時的なプルバックとなるでしょうから、割安な株は更に割安になります。
もちろん、私の予想が完全に外れることも当然ありえます。私の投資モデルは、企業収益のおだやかな減少を前提にしています。もし、おだやかな減速ではなく、大幅な収益急落が起きると国債の方が有利になってしまい、株からの高利益を望めなくなってしまいます。
一つ心配事があります。ひょっとしたら、株は割安でないかもしれません。たしかに分析した結論が割安ですが、これは将来の高インフレを予期している可能性があります。もしそうなら、国債利回りは跳ね上がり、完全に株は不利になります。もちろん、そんな状況が起きれば、連銀は間違いなく金利引き上げ政策に戻ります。
繰り返します。現時点において、株は割安です。短期的にはプルバックが起きそうですから、一先ず利食いを勧めます。しかし、連銀の金利引き上げ再開は、全てを変えることになることを頭に入れておいてください。」
「過去22年間を振り返ると、株が割安な時、S&P 500指数は三カ月で4.9%の上昇がありました。逆に割高な時は、1.7%に下がっています。期間を12カ月で見ると、割安な時は+18%、そして割高な時は+9.5%です。さて、今日の状況はどうでしょうか?
長期投資を前提にしますが、私の評価方法によれば、現時点で株は割安です。しかし、割安状態は既に数年以上続いており、現在の割安度は最も浅い、と言うこともできます。現在と同程度の割安度だったのは去年の5月です。5週間で、S&P 500指数が7%下落する、という事態が起きていますから、短期的に考えれば、今は利食ったほうが良いと思われます。
去年の5月の一件は、割安なものは更に割安になることを示す良い実例です。そして私は、今回も去年の5月が繰り返される可能性が高いと思います。もし、ここで一時的な下げが生じ、うまく底値近辺で買うことができれば、30%ほどの利益を得ることができるはずです。
株の浮き沈みに関係なく、長期投資者は株価の割安が続く限り、持ち株を売りません。もし、あなたが短期投資家なら、ここは良い利食いのタイミングです。マーケットは、一時的なプルバックとなるでしょうから、割安な株は更に割安になります。
もちろん、私の予想が完全に外れることも当然ありえます。私の投資モデルは、企業収益のおだやかな減少を前提にしています。もし、おだやかな減速ではなく、大幅な収益急落が起きると国債の方が有利になってしまい、株からの高利益を望めなくなってしまいます。
一つ心配事があります。ひょっとしたら、株は割安でないかもしれません。たしかに分析した結論が割安ですが、これは将来の高インフレを予期している可能性があります。もしそうなら、国債利回りは跳ね上がり、完全に株は不利になります。もちろん、そんな状況が起きれば、連銀は間違いなく金利引き上げ政策に戻ります。
繰り返します。現時点において、株は割安です。短期的にはプルバックが起きそうですから、一先ず利食いを勧めます。しかし、連銀の金利引き上げ再開は、全てを変えることになることを頭に入れておいてください。」