今年も大型株を推すアドバイザーが多い。現に、ダウ指数やS&P 500指数のチャートで分かるように、大型株のブルマーケットは4年以上も続いている。そろそろ売りの準備をしたほうが良いのでは、と心配する人たちが増えているのは言うまでもないが、先ず不安材料から記そう。
・2006年、S&P 500指数を構成する企業の平均収益成長率は10%以上だったが、2007年第1四半期、この数値は5%台に下がることが予測される。
・2007年、期待されていた金利引下げはありそうもない。
・たしかに底打ちの兆しはあるが、相変わらず住宅市場が弱い。現在、売りに出されている住宅が完売されるには5.9カ月の時間を要し、平常値の4カ月を上回っている。
・航空会社や運輸業界はオイル価格下落で収益が増大する、という恩恵を受けていた。しかし、あと数カ月で夏の本格的なドライブシーズンがやって来るから、ガソリンの需要が増え、それに伴いオイル価格も上昇することになる。
・割安株が少ない。
次に、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)が指摘する好材料を見てみよう。「世界は、豊富な現金で溢れています。どこから、こんなに沢山の現金が流れて来るのでしょうか?答えは日本です。米国の金利は5.25%、ヨーロッパは4.5%、しかし日本は0.25%です。ようするに、投資者は日本から金を借りて、いたる所で投資をしているのです。これは、機関投資家に限られた話ではありません。実際に日本の銀行から金を借りて、住宅を購入した外国人の話を聞いたこともあります。」
ジューバック氏の結論は、皆さんもご察しのように、10%ほどのマーケット下方修正はあってもおかしくないが、日本の金利が低い限り、アメリカのマーケットはそう簡単に下がらない、というものだ。一度や2度金利を引き上げても、0.25%の金利は直ぐに5.25%に追いつくことはない。
大型株を推すアドバイザーが多い、と一行目に書いたが、これを利用した少し変わった投資方法を紹介しよう。インデックス・レーザー(ICZ)という上場投信がある。これは、S&P 100指数(大型株)とS&P スモールキャップ600指数(小型株)を比較して、その差額を投資者に支払うというものだ。
投資期限は2006年9月25日から2008年1月8日までになり、支払いを受け取るには、S&P100の成長率がS&P スモールキャップ600の成長率を上回る必要がある。支払い額は、成長率差額の1.25倍になる。S&P 100が、S&P スモールキャップを20%上回ったとしよう。20% X 1.25=25% インデックス・レーザー(ICZ)の額面は10ドルだから、この場合満期に12ドル50セントを受け取ることができる。
もし逆場合、S&P スモールキャップが大型株指数の成績を上回ると、投資者は資金を失うが、差が15%未満なら満期に額面の10ドルが戻って来る。もちろん、上場投信だから満期まで持っている必要はない。出来高が少ないのが難点だが、株のように取引することができる。
・2006年、S&P 500指数を構成する企業の平均収益成長率は10%以上だったが、2007年第1四半期、この数値は5%台に下がることが予測される。
・2007年、期待されていた金利引下げはありそうもない。
・たしかに底打ちの兆しはあるが、相変わらず住宅市場が弱い。現在、売りに出されている住宅が完売されるには5.9カ月の時間を要し、平常値の4カ月を上回っている。
・航空会社や運輸業界はオイル価格下落で収益が増大する、という恩恵を受けていた。しかし、あと数カ月で夏の本格的なドライブシーズンがやって来るから、ガソリンの需要が増え、それに伴いオイル価格も上昇することになる。
・割安株が少ない。
次に、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)が指摘する好材料を見てみよう。「世界は、豊富な現金で溢れています。どこから、こんなに沢山の現金が流れて来るのでしょうか?答えは日本です。米国の金利は5.25%、ヨーロッパは4.5%、しかし日本は0.25%です。ようするに、投資者は日本から金を借りて、いたる所で投資をしているのです。これは、機関投資家に限られた話ではありません。実際に日本の銀行から金を借りて、住宅を購入した外国人の話を聞いたこともあります。」
ジューバック氏の結論は、皆さんもご察しのように、10%ほどのマーケット下方修正はあってもおかしくないが、日本の金利が低い限り、アメリカのマーケットはそう簡単に下がらない、というものだ。一度や2度金利を引き上げても、0.25%の金利は直ぐに5.25%に追いつくことはない。
大型株を推すアドバイザーが多い、と一行目に書いたが、これを利用した少し変わった投資方法を紹介しよう。インデックス・レーザー(ICZ)という上場投信がある。これは、S&P 100指数(大型株)とS&P スモールキャップ600指数(小型株)を比較して、その差額を投資者に支払うというものだ。
投資期限は2006年9月25日から2008年1月8日までになり、支払いを受け取るには、S&P100の成長率がS&P スモールキャップ600の成長率を上回る必要がある。支払い額は、成長率差額の1.25倍になる。S&P 100が、S&P スモールキャップを20%上回ったとしよう。20% X 1.25=25% インデックス・レーザー(ICZ)の額面は10ドルだから、この場合満期に12ドル50セントを受け取ることができる。
もし逆場合、S&P スモールキャップが大型株指数の成績を上回ると、投資者は資金を失うが、差が15%未満なら満期に額面の10ドルが戻って来る。もちろん、上場投信だから満期まで持っている必要はない。出来高が少ないのが難点だが、株のように取引することができる。