Tuesday January 30, 2007

US Market Recap

テロとガソリン

2月1日、テラー・フリー・オイル、というガソリンスタンドが、ネブラスカ州オマハに開店する。

0129tfo.gif

上の写真を見る限り、やや殺風景ではあるが、何の変哲もない普通のガソリンスタンドだ。ここで、もう一度、店の名前に戻ろう。TERROR - FREE OILは、「テロの無いオイル」、と直訳できる。ようするに、ここで販売されるガソリンは、テロ活動を支持しない国から輸入されたオイルが原料になっている。

「タンクを満タンにする度に、私たちはアメリカの滅亡を望むテログループに、資金を送っていたのです。そんなことを無視して、相変わらず巨大オイル会社は、中東からオイルを買っています。こんな現状は変えなければいけません。そして、9月11日のような悲劇は、二度とあってはならないのです」、とTERROR - FREE OILのジョー・カウフマン氏(広報担当)は言う。

テラー・フリー・オイルは、どこからガソリンを手に入れるのだろうか?答えは、ユタ州ソルトレークシティーにある、シンクレア・オイル、という会社だ。シンクレアの扱うオイルのほとんどは、カナダとアメリカ国内産だ。「私たちの新ビジネスに、多くの人たちが興味を示しています。現に、ネブラスカ州だけでなく、全米の消費者から、毎日問い合わせが殺到しています」、とカウフマン氏は語る。

マサチューセッツ州アッシュランドで、ドライクリーニング店を経営するダグラス・シュミット氏は、こんな話をする。「営業用に、三台の車を使っていますが、エクソンからはガソリンを買いません。利用するガソリンスタンドは、ヘスだけに限っています。値段が安い、という理由もありますが、ヘスはアメリカ国内が専門です。これは、私にとって重要なことです。」

もちろん、誰もが疑問に思うことは、TERROR - FREE OILのガソリンは、本当に100%テロに関係無い、と言い切ることができるだろうか?シンクレア・オイルからTERROR - FREE OILはガソリンを買っているわけだが、シンクレア関係者の話によれば、シンクレアはニューヨーク商品取引所からもオイルを買っている。となれば、とうぜん中東のオイルが含まれている可能性がある。

「TERROR - FREE OILのガソリンが、100%完全にテロリストと無縁である、とは断言できません。しかし、私たちが成し遂げようとしていることは、巨大オイル会社にメッセージを送ることなのです。オイル業界の中で、私たちの存在など、極めて小さなものです。しかし私たちは、反テロのメッセージを全てのアメリカ国民に伝えたいと思います」、とカウフマン氏は強調している。

環境保護団体で活動する、デービッド・ウィレット氏はこんな意見だ。「もっとも良いテロ対策は、中東からのオイルを買わないことではなく、オイル依存をなくすことです。代替エネルギーの開発が大切です。」

Stocks You Need To Know About

KLAC

バンクオブアメリカは、KLACの目標株価を、46ドルから53ドルに引き上げた。下は日足チャートだ。

0129klac.gif

下降する20日移動平均線と、ギャップに上伸を邪魔されている。上ヒゲもでき始め、売りの圧力が増している。この辺で安値からのプルバックが終わりなら、そろそろ空売りが狙えそうだ。

Wall Street English

五分五分

月曜のマーケットは、狭い値幅で動いているが、サイバー・トレーダーのケン・タワー氏は、こう説明している。

This is just the latest signal that the bulls and bears remain evenly matched.

売り手と買い手の力は同等。正に膠着状態だ。

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット