Monday January 29, 2007

US Market Recap

1月31日も金利は据え置き

1月31日、連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。短期金利は、過去4回の会議と同様に5.25%に据え置かれることが予想され、会議後の声明では、経済成長率減速よりもインフレ懸念を示す内容が中心になりそうだ。「数週間前、多くのアナリストは下向きになり始めた経済を理由に、3月か5月に金利引下げの可能性が高いことを主張していました。しかし、それは大きな読み間違いです」、と経済コラムニストのジョン・ベリー氏は言う。氏の話を要約しよう。

労働市場のひっ迫が続き、インフレ率は、わずかとは言うものの上昇方向だ。フェデラル・ファンズの先物を見てみると、少なくとも向こう6カ月間、金利引下げを予想する投資者はいない。

その一方、ゴールドマンサックスのエコノミストは、連銀は0.75ポイントの金利引下げを、今年の後半から実施する、という見方をまだ捨てていない。しかし、利下げが実現するためには、次の二条件が必要であることも記されている。

1、毎月の比農業部門新規雇用者数は50,000人以下に減少すること。
2、ある程度の失業率上昇が起きること。

マクロエコノミック・アドバイザーズLLCのレポート(1月19日)によれば、ゴールドマンサックスが言うような、新規雇用者数が減ることはありえない。現に、このレポートは連銀の金利据え置き政策は、今年の終わりまで継続されることが予測されている。引用しよう。「連銀の選べる道は、金利据え置き、または引き上げの二つしかない。ひっ迫した労働需給、弾力性のある米国経済を考慮すれば、金利引下げが選択肢の一つに含まれることは無理だ。」

最近の報道を振り返ってみると、現行の5.25%に満足している連銀関係者も多い。たとえば、スーザン・シュミット・ビーズ氏だ。1月18日、アリゾナ州での講演で、氏はこんなことを言っている。「全ての項目を検討すると、物価上昇速度が鈍っている状況を確認できる。」

サンフランシスコ連銀の、ジャネット・イェレン氏はこう語っている。「現在のインフレ率は、たしかに満足できるものではない。しかし、私が金利据え置きに賛成なことに、多くの人たちは驚いている。ここで強調しておきたいのは、私も今よりインフレ率が下がることを望んでいる。そして付け加えたいことは、現行の金利でそれが実現できる可能性が高いことだ。」

どちらにしても、連銀は気長に金利据え置き政策を続けることだろう。ビーズ氏、イェレン氏、そして他の連銀関係者が指摘するように、アメリカが悪性のインフレに陥る危険は無い。だからといって、利下げが実施できる環境でもない。繰り返しになるが、金利据え置き持久戦術は、まだまだ続きそうだ。

Stocks You Need To Know About

売られ過ぎ

いくらなんでも売られ過ぎだ、とあるテクニカル・アナリストがBIIBを一例にあげていた。さっそく日足を見てみた。

0127biib.gif

ギャップの上限のところで、下げ止まった観がある。それぞれの株価レベルでの出来高(緑色の横線)も、このあたりは多いからサポートになる可能性がある。とにかく、金曜の高値突破が焦点だ。(赤は200日移動平均線)

Wall Street English

見逃したチャンス

よくこんなことを聞く。

One of the most important steps I've taken to become a better trader is to periodically review "missed opportunities".

見逃した株を時おり振り返ってみることは、優れたトレーダーになるために大切な要素の一つだ。

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