Saturday January 27, 2007

US Market Recap

オイル銘柄は買い!?

2006年のピークから、原油価格は35%ほど下げている。はたして、オイル銘柄は買いだろうか?「たとえば、コノコ・フィリップス(COP)は10%、オクシデンタル(OXY)は8%、そしてエクソン・モービルは1.8%、1月に入ってから既に下げています」、とジム・ジューバック氏(MSNマネー)は言う。まだ買いのタイミングではないのだろうか?氏の意見をまとめてみよう。

今月、オイル価格は1バレル50ドルから、54ドル20セントまで上昇を見せたが、これは単なる一時的なラリーだ。十分な原油供給量、それに減速気味な米国経済を考えれば、このままオイルが上げ続けることは難しい。もう一つ、各オイル会社は、2006年度、記録的な一株利益を発表している。今年も去年と同様、あるいはそれ以上の成績を上げることは、ほとんど不可能に近い。

原油価格が40ドルを割ることはないと思う。現在を2010年と仮定して2007年を振り返ると、2007年は、オイル価格プルバックの年だ。一時的なラリーは何度か起きることだろうが、それらは長期投資者によるものではなく、短期トレーダーたちが主役になった現象だ。今月のラリーは、短期トレーダーが演出したマーケットの好例だ。先ず、季節外れの暖かい冬でオイルが空売られる。そして、大寒波予報で今度は一斉に買いが入る。

企業の四半期収益を比較する場合、ウォールストリートのアナリストたちは、前年度の同時期を見る。既に述べたように、2006年度、オイル業界は膨大な利益を上げた。そのため、当然の結果として、収益下方修正発表が圧倒的に多くなる。具体的には、2007年度のエクソン・モービルの収益は2006年度を1.12%、シェブロンは4.26%、コノコ・フィリップスは6.89%、マラソンオイルは15.91%の下落が予想されている。もちろん、これらはオイル銘柄に悪材料だ。

十分な原油供給量を指摘したが、需要も下がらなければ、原油価格が更に大きく下落することはない。国際エネルギー機関は、2007年度、1日あたりの米国オイル需要量を16万バレル下方修正した。また、ドイツ銀行のアナリストによれば、歴史的に見ると、マーケット全体の株価収益率を100とすると、オイル株は80前後の数値をつけることが多い。今日の数字は70というから、収益減が既に予測されているだけに、まだオイル株は割安と言うことはできない。

オイル株を買うのは、たぶん6カ月から9カ月ほど先になるだろう。だから、北半球が夏の本格的なドライブ・シーズンが終わり、ガソリンの在庫量が減っている頃だ。

Stocks You Need To Know About

国債利回り

下の日足チャートで分かるように、10年物国債の利回りがジリジリと上がっている。

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高値は更新されているが、MACDは以前の高値を下回る、デバージェンスが起きている。それに、指数は上辺に近いから、このあたりが一時的な天井になる可能性がある。来週は連邦公開市場委員会があるから、国債の動きに注目だ。

Wall Street English

米国住宅市場

こんな見出しがあった。

Homebuilders Hammered. Time for M&A?
Home sales in 2006 suffered their steepest decline in 17 years. Is the battered sector headed for consolidation?

2006年の住宅販売数は、17年ぶりの大きな下落になった。多くの建築業者が打撃を受けているから、合併吸収の動きが出てくるかもしれない。

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