トレードで良い結果を出すためには、生活にリズムをつけることを忘れてはいけない、とジェフ・ホワイト氏(ザ・ストック・バンディット)は語る。リズムをつける、と言っても別に特別難しいことをするわけではない。お決まりの手順を作り上げればよいだけだ。もう少し、氏に説明してもらおう。
「私の一日は、いつも同じパターンで始まります。オフィスに入るのは、マーケットが開始する1時間半前です。先ずコンピュータを立ち上げて、主なニュースをチェックして寄付き前の雰囲気をつかみます。同時に、話題になっている銘柄の記事にも目を通します。その次は、私のルールに当てはまっている銘柄の最終的なリスト作りです。」
銘柄リストの作成に話が進んでいるが、ホワイト氏はどうやって銘柄を選んでいるのだろうか?「これは毎晩していることですが、マーケットに上場されている全ての銘柄を、株スクリーナーを使って調べます。インターネットには、様々な株スクリーナーがありますから、色々と試してみてください。
一度目のスクリーンでは、だいたい1600銘柄くらいが、候補銘柄として選び出されます。もちろん、こんなにあっても実際に使いものになりません。ここで重要なのは、それらの銘柄の終値です。具体的に言えば、高値引けしたのか、それとも安値引けしたのか、ということです。ソフトウェア利用して、高値近辺で引けたものと、安値近くで終了したものに分けます。これで、買い候補と売り候補リストができたわけです。
ここからが肝心です。買い候補と、売り候補リストに入っている銘柄の、日足チャートを一つずつ検討します。何も手動でしなくても、コンピュータにさせればよい、と言う人もいますが、私は本当にきれいなチャートパターンかを、自分の目で確かめたいのです。私のトレードスタイルは、継続パターンの利用が主になりますから、納得できるチャートだけを選びます。この作業が済むと、約50銘柄が残ります。
まだ終わりではありません。50の候補から、これは行ける!、という際立った銘柄を選ばないといけません。はたしてこの株は、思っている方向に直ぐ大きく動いてくれるでしょうか?一日の平均値幅は十分にあるでしょうか?特に、注意を払いたいのが出来高です。単に、トレードに適した出来高がある、ということを言っているのではありません。きれいなチャートパターンには、出来高の裏づけがあるでしょうか?今日のマーケットを動かしているのは、ヘッジファンドや、ミューチュアルファンドです。出来高に、機関投資家の足跡が見えない株は敬遠です。翌日、銘柄をもう一度点検して、最終的なリストの完成です。」
Saturday January 20, 2007
US Market Recap
生活リズムとトレーダー
Stocks You Need To Know About
モトローラ(MOT)
モトローラ(MOT)のチャートは、ニュースだけに頼った売買の難しさを教えてくれる。
ダウントレンドの株だが、今日は陽線を作って、ほぼ高値で終わっている。48%の利益減、というニュースだったが、便利な言葉を借りれば、それは既に織り込み済みだったようだ。
Wall Street English
モトローラ その2
それでは、モトローラのニュースを見てみよう。
Motorola Inc., the world's No. 2 mobile-phone maker, on Friday reported a 48% drop in fourth-quarter profit as margins in its handset business collapsed.
携帯電話メーカー第2位のモトローラは、マージンの大幅な悪化が原因となって、第4四半期の利益が48%減った。