Friday December 1, 2006

US Market Recap

トレード日誌のススメ

皆さんはトレード日誌をつけているだろうか?「日誌と言っても、単に何時何分にどの株をいくらで買って、何時何分にいくらで売った、というような業務的なものではありません。そんなものなら、12才の女の子にも書くことができます。日誌には、15の項目が含まれていなければいけません」、とトレーダーコーチのダグ・ハーシホーン氏は指摘する。

「チャートを正確に読むことや、適切な売買執行方法を学ぶことだけが、トレードの腕を上げる結果となるのではありません。残念ながら、ほとんどのトレーダーには、トレード日誌をつける習慣がありません。一日の利益や損額を記録する人はいますが、どうやら問題は日誌に何を書いたらよいかが分かっていないのです。時としてスランプに陥ることがありますが、スランプの克服に大きく役立つのがトレード日誌です。」それでは、さっそく15の項目を見てみよう。

1、今日のトレードルールを明記する。たとえば、最近なかなか思っているような成績が上がっていないなら、最初のプルバックで持ち株を半分処分する、というルールを記すことができる。

2、現在相場では、何が大きなテーマになっているかを確認する。

3、今日発表になる、主な経済指数をたしかめる。雇用統計などは、一日の大きなテーマになる傾向があるから要注意だ。

4、今日のモットーを作る。けっして難しく考える必要はない。「15分足も必ず見ること!」、といったようなものでかまわない。

5、午前中のゲームプランを作る。

6、午前中のゲームプランを振り返り、改善すべき点や、新たに気がついたことなどを記録する。

7、午後のゲームプランを立てる。これは、マーケットがヒマになる、お昼の時間帯を利用する。

8、午後のゲームプランの復習。要領は6番と同じ。

9、今日のトレードで、何が上手くできたかを考えてみよう。どうして、それは成功したのだろうか?このやり方は、更に改善することが可能だろうか?

10、失敗したトレードを見てみよう。何故うまくいかなかったのだろうか?自分のルールに従っていただろうか?

11、現在のマーケットはアップトレンドだろうか?それともダウントレンドだろうか?あるいは方向性の無い横ばいだろうか?今、もっとも注目されているセクターは何だろうか?逆に、避けられているセクターは何だろうか?

12、今日一日を振り返って、自分を採点してみよう。1を「最悪」、10を「最高」として今日の出来を評価しよう。

13、昨日と今日を比較して、今日のトレードには進歩があっただろうか?今日なにか発見したことや、新たに習ったことはあっただろうか?新しいことを、毎日学ぶことは難しいかもしれない。トレーダーとして成功するためには、常に謙虚になって、「学ぶ心」を忘れてはいけない。進歩、改善を怠るトレーダーは、必ず行き詰まりになる。

14、明日は、どんなトレード方法が使えそうだろうか?

15、明日の目標を立てよう。

Stocks You Need To Know About

気になるチャート

1130spx.gif

S&P500指数に属する銘柄の、何パーセントが200日移動平均線より上にあるかが示されたチャートだ。ほぼ80%だから、約400銘柄が200日移動平均線より上で推移している。見てのとおり極端に高いレベルだから、そろそろマーケットにプルバックが起きる可能性がある。要注意だ。

Wall Street English

気候が悪い

先ずヘッドライン。

Warm weather chills holiday sales

暖かい気候が、休日の売上を冷え込ませた、と直訳できるが、ファッションの店Gapの売上(11月分)は2%減、と発表された。「冬物を用意していたのですが、暖かい気候のお陰で売上が落ちました」、とGap広報担当者が言い訳し、これがそのままヘッドラインになった。

さっそくタッド・スレーター氏(アナリスト)はGapを格下げし、「Gapの経営陣は、正しい商品の選び方が全く分かっていません」、と語っている。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット