Thursday November 16, 2006

US Market Recap

特大ビッグマックIPO

超人気、とにかく株数がいくらあっても足りない。「こんなチャンスは毎年あるものではない」、とマーケット関係者も強気だから、前評判は良くなる一方だ。ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)の言葉を借りれば、今週金曜(17日)、いよいよ特大ビッグマックIPO、ニューヨーク商品取引所(NMX)が市場にデビューする。

ニューヨーク商品取引所、といえばクルード・オイルと金で有名だが、創立されたのは1872年だ。その他にも、アルミニウム、石炭、銅、電力、ガソリン、灯油、天然ガス、パラジウム、プラチナ、プロパンガス、そして銀が取引されている。

予定されていた600万株の発行株数は、11月14日、650万株に変更された。公募価格は48ドルから52ドルが予想されていたが、54から57ドル、という見方が圧倒的になってきた。発行手続きをする幹事会社は、JPモルガン、メリルリンチ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、そしてリーマン・ブラザーズだ。

ニューヨーク商品取引所(NMX)が待ちこがれる理由の一つとして、最近極めて好調な同セクター銘柄をあげることができる。たとえば、6月、50ドルだったニューヨーク証券取引所(NYX)は現在95ドル、そして5月、85ドル台だったシカゴ商品取引所(BOT)は、今日156ドルに達している。

掲示板やチャットでも、ニューヨーク商品取引所は話題だ。いくつか紹介しよう。

「グーグルで検索して色々と調べてみましたが、今のところ悪い材料はありません。オーストラリアの新聞も、ニューヨーク商品取引所を取り上げています。とにかく、アメリカ国内だけでなく、色々な人たちが注目しています。」 (J.ノーランドさん)

「これは間違いなくいける。公募価格の、2倍以上の初値がついても不思議ではない。」 (スティーブ・ブラウンさん)

「ニューヨーク商品取引所(NMX)は、これだけの人気だから、同じ業種の株も上がると思う。だから金曜は、NYX、CME、それにBOTも買うつもりだ。」 (緑色の宇宙人さん)

「緑色の宇宙人さん、ついでにICE(インターコンチネンタル取引所)、それにNDAQ(ナスダック)も買ったらどうかな。」 (ストックキッドさん)

「寄付きで1000株買うぞ!」 (DD2006さん)

「CMEを初値で買って、今日まで持っていれば+1056%、ICEは+117%だ。ニューヨーク商品取引所は行ける!」 (S.Kさん)

ジム・クレーマー氏の意見を付け加えよう。「初値が公募価格より25ドル高くても買いだ。15ドルほどの上回りなら、予定以上の株数を買っても大丈夫だろう。」 さて、どんな展開になるだろうか?

Stocks You Need To Know About

ニュースが先、それとも株価が先?

英語セクションでも説明したように、U.S. Airways はデルタ航空(DALRQ)の買収計画を発表した。下はデルタの日足チャートだ。

1115delta.gif

株価は、一週間ほど前にブレイクアウトしていた。急激な上げ方だから、噂になっていたことは間違いない。「知ったがしまい」、という言葉があるように、ニュースで材料出尽くしになるケースが多い。

Wall Street English

買収の話題

U.S. Airways bids $8 billion for Delta

USエアウェイズが、80億ドルでデルタ航空買収計画を伝える見出しだ。

If a merger were to go through, it would be the No. 1 airline crossing the Atlantic Ocean.

もし買収が実現すると、USエアウェイズは大西洋を横断する航空会社の中で最大規模になる。

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