四つに組んだら手ごわい相手に、まわしを取らせるわけにはいかない。できれば、立ち上がりから突っ張って、そのまま押し出してしまいたい。勝負の世界では、対戦相手の長所短所を調べることが必須だ。株も勝負の一種だから、とうぜん敵を研究する必要がある。
さて、皆さんが株を買う場合、いったい誰が敵なのだろうか?デイトレーダーのミシェルさんが、こんな話をしている。「私の知っているデイトレーダーですが、勝率95%という、すならしい数字の持ち主がいます。しかし、彼には不思議な癖があるのです。
こんなことができるのは、たぶん豊富な口座資金が関係していると思いますが、とにかく彼は信じられないことをします。思惑が外れたら、即座に損切るのがトレードの掟ですが、彼はよほどのことがない限り、損切りをまったくしないのです。買った場合なら、下がるたびに買い足して、下げ止まるまで執拗に追い続けます。もちろん、大きな穴を口座に開けたことは1度や2度ではないようですが、95%の勝率ですから、最終的に損を取り戻してしまいます。
彼は、素早い損切りが大切であることを知らないわけではありません。現に、彼自身こう語っています。「自分のしていることが間違っているのは、最初から分かっている。しかし、損切りがどうしてもできない。下がる株を買い足し続けることは、明らかにルール違反だ。自分の中に魔物が生息している、としか説明のしようがない。」皆さんも、自分自身が最悪の敵になっていないでしょうか?」
自分との戦いもあるが、株投資者が相手にしているのは株式市場(マーケット)だ。勝つためには、相手の長所短所を把握することが重要、と上記したが、マーケットの長所短所は何だろうか?フール・ドット・コムのブライアン・パカンパラ氏は、2つの弱点を挙げている。
1、過剰反応
分かりやすい例はニュースだ。2005年、薬品の安全性が疑問視されるニュースが報道されて、ファイザーが大きく下げたことがあった。投資者たちは、この悪材料だけに注目して、他の情報にはまったく注意を払うことができなくなり、行き過ぎになるまで株は売られた。
2、極端な一般化
あの人はニューヨーク出身だから短気だ。女性は数学が苦手だ。黒人はバスケットボールが上手い。そんな形で、私たちは物事を一般化するが、株投資でも同様な間違いを犯してしまう。例を挙げれば、出遅れ株狙いだ。オイル株が上げている時なら、既に上げている株ではなく、まだ低迷しているオイル株を買う人たちがいる。セクターが強いのだから、この株が上がるのも時間の問題、という理屈だが、人気の無い銘柄にはそれなりの理由がある。正解は、常にリーダーを買うことだ。
マーケットは、個人と機関投資家で作り上げられている。マーケットの持つ二つの弱点、とパカンパラ氏は言うが、ようするにそれらは、私たちの持つ弱点のことだ。
Wednesday October 25, 2006
US Market Recap
株式市場の弱点
Stocks You Need To Know About
ユーロ/ドル
下はユーロ/ドルの日足チャートだ。
重要なサポートレベルに接近している。二日にわたるFOMC(連邦公開市場委員会)が明日終わるから、どんな動きになるかが楽しみだ。
重要なサポートレベルに接近している。二日にわたるFOMC(連邦公開市場委員会)が明日終わるから、どんな動きになるかが楽しみだ。
Wall Street English
400万ドルの被害
Leading online financial-services firm TD Ameritrade Holding Corp. said Tuesday that it took a $4 million charge in the fourth quarter because of identity-theft fraud, highlighting the financial cost of a growing problem plaguing such businesses.
第4四半期、オンライン証券のアメリトレードは、個人情報泥棒による被害が400万ドルにおよんだことを発表し、個人情報泥棒が問題化しつつあることを強調した。
第4四半期、オンライン証券のアメリトレードは、個人情報泥棒による被害が400万ドルにおよんだことを発表し、個人情報泥棒が問題化しつつあることを強調した。