17回連続の、金利引き上げ最後の日は6月29日だった。8月8日、そして9月20日の連邦公開市場委員会では、金利が据え置かれたが、もちろん、もう二度と連銀は引き上げをしない、と断言することはできない。しかし、こんな事実を経済コラムニストのチェット・クリヤー氏は指摘する。「6月29日から今週までを振り返ってみると、S&P500指数は7.9%の上昇です。低迷が長かったナスダック指数も、7.7%ほど上げています。」
上昇しているのは株だけではない。クリヤー氏によれば、6月の終わり、5.25%の利回りがあった10年物国債は、現在4.75%から4.8%で推移している。利回りの下降は価格の上昇を意味するから、国債も株と同様に好調だ。
「連銀は、うまくインフレを抑制しています」、とINGインベストメントのダグラス・コーテ氏は言う。水曜日に発表された、消費者物価指数の9月分は、オイルやガソリンの値下がりが反映されマイナス0.5%だった。年間ベースでは+2.1%だから、連銀の目標とする方向へたしかに進んでいる。
さて、来週24日と25日の二日間にわたって、連邦公開市場委員会がある。最近、何人かの連銀関係者がタカ派的な意見を述べて、投資者を心配させているが、多くのアナリストは現行の金利据え置き(5.25%)を予想している。
タカ派の代表は、リッチモンド連銀のジェフリー・ラッカー氏だ。9月20日の議事録に、氏の意見が要約されている。「金利据え置きは、インフレを抑える適切な措置ではない。現行のインフレ率を下げるためには、更なる金利引き上げが必要だ。」
据え置きを支持する連銀関係者は、冷え込む住宅市場と、下降するエネルギー価格を挙げている。9月分の住宅着工戸数は、8月分を約6%上回る意外な結果だったが、住宅建築許可数や販売数から分かるように、住宅市場は明らかに冷え込んでいる。ある大手住宅建築業者は、アリゾナ州フィニックス市の新築住宅の売れ行きは際立って悪く、まるでゴーストタウンのようだという。
ここでクリヤー氏は、こんな質問をする。「単に据え置きでなく、金利引下げが近い、と言うアナリストも出始めていますが、もし現行金利がずっと続いたら、株にどんな影響を与えるでしょうか?」金利が安定するわけだから、株には良さそうな気がする。しかし、安定は安心を呼び、それが無謀な投機へつながる危険性を警告するエコノミストもいる。
世界最大の債券ファンドを運用する、ビル・グロス氏の話によれば、金利据え置きが長期間継続することはありえない。「現在の米国経済状態を見る限り、2007年中に連銀は金利を引き下げることになるでしょう。」
上昇しているのは株だけではない。クリヤー氏によれば、6月の終わり、5.25%の利回りがあった10年物国債は、現在4.75%から4.8%で推移している。利回りの下降は価格の上昇を意味するから、国債も株と同様に好調だ。
「連銀は、うまくインフレを抑制しています」、とINGインベストメントのダグラス・コーテ氏は言う。水曜日に発表された、消費者物価指数の9月分は、オイルやガソリンの値下がりが反映されマイナス0.5%だった。年間ベースでは+2.1%だから、連銀の目標とする方向へたしかに進んでいる。
さて、来週24日と25日の二日間にわたって、連邦公開市場委員会がある。最近、何人かの連銀関係者がタカ派的な意見を述べて、投資者を心配させているが、多くのアナリストは現行の金利据え置き(5.25%)を予想している。
タカ派の代表は、リッチモンド連銀のジェフリー・ラッカー氏だ。9月20日の議事録に、氏の意見が要約されている。「金利据え置きは、インフレを抑える適切な措置ではない。現行のインフレ率を下げるためには、更なる金利引き上げが必要だ。」
据え置きを支持する連銀関係者は、冷え込む住宅市場と、下降するエネルギー価格を挙げている。9月分の住宅着工戸数は、8月分を約6%上回る意外な結果だったが、住宅建築許可数や販売数から分かるように、住宅市場は明らかに冷え込んでいる。ある大手住宅建築業者は、アリゾナ州フィニックス市の新築住宅の売れ行きは際立って悪く、まるでゴーストタウンのようだという。
ここでクリヤー氏は、こんな質問をする。「単に据え置きでなく、金利引下げが近い、と言うアナリストも出始めていますが、もし現行金利がずっと続いたら、株にどんな影響を与えるでしょうか?」金利が安定するわけだから、株には良さそうな気がする。しかし、安定は安心を呼び、それが無謀な投機へつながる危険性を警告するエコノミストもいる。
世界最大の債券ファンドを運用する、ビル・グロス氏の話によれば、金利据え置きが長期間継続することはありえない。「現在の米国経済状態を見る限り、2007年中に連銀は金利を引き下げることになるでしょう。」