Tuesday October 3, 2006

US Market Recap

押し目買いのチャンスがやって来る

「愛されすぎた株は避けるべきです」、と言うのはシェイファーズ・インベストメント・リサーチのクリス・ジョンソン氏だ。先週、ビジネス・ウィーク誌のインタビューで語られた言葉だが、マイクロソフト(MSFT)、インテル(INTC)、そしてアップル・コンピュータ(AAPL)などの大型株が、氏の警戒リストに入っている。インタビューの要点を記そう。

「二回連続の金利据え置きで、マーケットは既に上げが始まっていますが、こんな状況でも慎重に調べれば、買える銘柄はいくつかあります。アップルが買えない理由ですか?今日のアップルには、2年前のような革新的アイディアがありません。これが決算に反映されるのは、時間の問題だと思います。

最近のマーケットは、特にダウ指数が、とても好調です。長期、そして中期サポートレベルから跳ね返り、見事なラリーを展開しています。2回の金利据え置きで、多くの投資者たちは、金利引き上げが終了した、と結論したようです。短期的に見ると、現在のマーケットは、買われすぎレベルに達していますから、そろそろ利益確定の売りが来るでしょう。もちろん、それは押し目買いのチャンスです。

投資心理を測定するために、プット・コール・レシオ、それにボラティリティ指数などを利用しますが、はっきりとしたシグナルを得ることができません。実際に投資家たちからアンケートも取りますが、これもはっきりしません。ですから、現在の状態を見る限り、投資者たちは極めて強気でもなく、かと言って弱気に傾いているわけでもありません。繰り返しになりますが、利食いの売りが、そろそろあるはずですから、短期的には買いの機会がやって来ます。

エコノミストやアナリストは、米国経済の減速を予想していますが、今日のマーケットはテクニカル要素に反応し、ファンダメンタルズを無視しています。ようするに、サポートラインやレジスタンスラインが重要視されているわけですから、テクニカル分析を怠ってはいけません。

狙える銘柄ですか?いぜんとして、テレコミュニケーション銘柄が有望です。テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にもテレコミュニケーション・セクターは優れています。具体的には、長距離電話会社のAT&T(T)です。」

一つ付け加えておこう。今朝、クリス・ジョンソン氏の警戒リストに入っていたアップルが格下げされた。格下げをしたのは、シティグループのアナリスト、リッチ・ガードナー氏だ。「収益が予想に達することは難しい」、と判断され、買い推奨からホールドに引き下げられた。まだ大引けまで時間があるが、アップルは2.7%下げて、74ドル87セントで取引されている。

Stocks You Need To Know About

AT&T

ジョンソン氏のあげた、AT&Tの日足を見てみよう。

1002T.gif

最近ずっとサポートになっている、20日エクスポネンシャル移動平均線(平滑移動平均線)がテストされている。前日の高値を超えたところで、買いを入れる投資者が多い。

Wall Street English

指数より大切なもの

テレビでは、高値に迫ったダウ指数ばかりが話題にされ、さすがにウンザリだ。クレーマー氏(ストリート・ドット・コム)の言葉を記そう。

The lesson here is that "it doesn't pay to look at an index, but individual stocks instead," Cramer said.

指数に注目しても意味はない。重要なのは個別銘柄だ。

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