Tuesday September 19, 2006

US Market Recap

空売り専門マネージャーの声

9月の相場は悪いはずなのに、いったいどうなっているのだろう、と頭を掻く投資者が多い。好調なのだから迷うことはない、と積極的に買っている人も当然いるが、あえてここで弱気論で有名なビル・フレッケンスタイン氏の意見を聞いてみたい。ひとつ付け加えておこう。フレッケンスタイン氏が弱気論で有名になった原因は、空売りを専門にするヘッジファンドでマネージャーを務めているからだ。

「このラリーは本物ではありません。ダマシです」、といきなりフレッケンスタイン氏は言う。「マーケットは上げていますが、これは希望的観測を基盤にしているだけですから、確かなファンダメンタルズの裏付けがあるわけではありません。

忘れてはいけないのは、私たちが相手にしているのはマーケットだ、という事実です。マーケットを作り上げているのは、投資家たちの感情ですから、決して論理的なものではありません。言い方を換えればマーケットは野生の動物です。

先ず、株を考えてみましょう。現在、私の空売りが本格的でないのは、以前から述べていたように、連銀の金利据え置きを予期していたからです。投資者にとって、連続利上げをしていた連銀の姿は、まるで悪魔のように見えましたが、この据え置きで完全にイメージが変わってしまいました。単なる据え置きではなく、金利引き上げは終わった、と言うアナリストも現れ始めましたから、買い手がいっそう元気になりました。

また、経済の下向きも予想されていましたが、ソフトランディング論が主流になり、これも買い材料になっています。しかし、全体的な立場から米国経済を見ると、ソフトランディングを単純に買い材料にするのは間違いです。第3四半期の企業収益は、投資者にとってガッカリなものが多く発表されると思います。更に、第4四半期の収益を下方修正する企業も増えることでしょう。肝心な収益が下がってしまうのですから、ここから株が大きく上昇するのは無理です。

金市場に目を移してみましょう。方向は逆になりますが、これも株と同様に一方通行です。チャートを見てください。まるで全ての友人を失ってしまったようです。それでは、同じ金チャートの5月の様子を見てください。高値に向けて棒上げです。これはファンダメンタルズに支えられているでしょうか?

繰り返しますが、私たちが相手にしているのは、感情に支配されているマーケットです。冷静な考えが、頻繁に無視されるところです。これは私の経験から言うのですが、人々はマーケットの頂点で最も強気になり、大底で最も弱気になるものです。」

Current Topics

米国失業率

失業率が最も低いのはルイジアナ州の2.9%、そして最も高いのはミシシッピー州の8.0%だ。全米(50州+ワシントン特別区)の平均は4.8%になる。

それでは、この平均値と全く同じ失業率の州は、合計でいくつあるだろうか?正解は、カリフォルニア州、ジョージア州、カンザス州、メイン州、ノース・カロライナ州、そしてペンシルバニア州の計6州だ。

下のグラフで分かるように、新規雇用者数が減り始めているから失業率は増えそうだ。

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単位は千。

Wall Street English

相変わらずベアが多い

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これはビリニ・アソシエーツが発表した、人気株ブログで知られる46人の意見だ。株式市場に対して強気なのは34.78%、弱気が43.48%、そして中立的見方が21.74%だ。

Bloggers have refused to become bullish even as the S&P approaches multi-year highs.

S&P500指数は数年ぶりの高値に迫っているが、ブロッガーたちは強気になることを拒んでいる。

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