「今日のアメリカ社会は、あまりにも差別的表現に敏感になりすぎ、本当のことを言うことができません」、と言うのは不動産投資セミナーでお馴染みのロバート・キヨサキ氏だ。「怠け者は金持ちになる資格が無い、と先日ハッキリと述べたように、今回も何故多くの人たちが金持ちになれないかを説明したいと思います。
嘘つきは、怠け者と同様に金持ちになる資格がありません。例を挙げましょう。投資は危険なものだ、と人々はさも当たり前のように言いますが、それはウソです。真実は、投資が危険なのではなく、無能な投資家が投資を危険なものにしているのです。もちろん、自分で何も調べない怠惰な投資家も投資を必要以上に危険にしていることは言うまでもありません。
無能な投資家は、太っている人が肥満の原因は遺伝子だ、と主張するのに似ています。少し前になりますが、体重が500キロもある人がテレビに出ていました。子どもの頃から太っていたそうですが、それは単なる乳児脂肪だから、時間が経てば自然に無くなる、と思っていたそうです。しかし、肥満問題は全く解決せず、結婚したら更に太ったそうです。だから、肥満の原因は妻の料理だ、と今度は言っています。
私自身も、この太った人のようにウソをついて、真実を直視することができませんでした。私はなぜ金持ちの家庭に生まれなかったのだろう?両親が金持ちだったら、私も楽ができたのに、とよくそんなことを思いました。なぜ人々は私の能力に気がつかないのだろう?これだけ私は知識があるのだから、私を認めない世の中が間違っている、とそんなこともよく思いました。ようするに私は、自分をあざむいて、自分自身で責任をとることができなかったのです。
これもよく聞くことですが、経営者たちは良い人材が見つからない、と口癖のように言います。本当でしょうか?多くのの場合、経営者たちは自分の無能さを認めたくないだけです。病院の経営者ですが、今の若い医者は全く昔の医者のように一生懸命働かない、とこぼしていました。しかし事実は、この経営者にはリーダーシップが欠けていたのです。若い医師たちを責めることで、自分の経営手腕の貧弱さを直視したくなかっただけです。
私が軍隊で学んだことは、ダメな兵士はいない、ということです。兵隊がダメなわけではありません。兵士をダメにするのは無能なリーダーです。現在のイラク状況は、その正しさを証明しています。
投資で成功するためには、自己責任という意味を本当に理解しなくてはいけません。繰り返しますが、投資自身が危険だから失敗するのではありません。問題は無能な自分です。もう自分をあざむくことはやめましょう。」