「なぜ働くのですか?」、と経済コラムやテレビでお馴染みのテリー・サビジ氏は質問する。月曜は労働者の日、アメリカは祭日だ。夏休み最後の週末だから、どこもかしこも混んでいる。仕事のことなど考えている人は少ないと思うが、サビジ氏の話を少し聞いてみよう。
「会社重役、ウェイトレス、セールスマン、起業家、私は先週、さまざまな人たちに働く理由を尋ねてみました。もっとも多かった答えは、ガス代、電気代、教育費、と色々な出費があるから働くのは当然だ、というものです。言い方を換えれば、働かなければ生きていけない、ということになります。
もちろん、全ての人は同じ理由で仕事をしているわけではありません。ある起業家ですが、「仕事をするのは勝つためだ」、という答えが返ってきました。ビジネスを始めてみると、思ってもみなかった難題にぶつかることがあります。そんな時チャレンジ精神を旺盛にして突き進めば、難問も解決方向に進みます。ですから、難題に勝つことは起業家に成功を約束します。
起業家のように、情熱を持って働くことのできる人たちはラッキーです。ほとんどの人たちにとって、仕事は単なる仕事であって、それ以上のものではありません。全く残念な現状です。
企業の経営陣たちは、なぜ働くのでしょうか?こんな回答が返ってきました。「とにかく大きなことを成し遂げたい。それが私の夢です。気の合ったメンバーといっしょに、ビジネスプロジェクトを推進していくことほど興奮するものはありません。」ある女性経営者は、こう語っています。「毎日仕事をするのは、チャレンジすることが楽しいからです。皆が一つになって、目標に向かって進みます。この過程で私たちは、すばらしい人間関係も築き上げることができます。」
これはウェイターが言ったことです。「家賃や食費だけのために働いているわけではありません。昼間は大学に通っているので、授業料を稼ぐのが一番の目的です。」
既に退職したのですが、現在パートで働く年配者はこう言います。「本当ならゆっくりと隠居生活を楽しみたいところですが、医療費が高いですから、そうも言ってはいられません。医療保険が十分でないので、パートで働くことにしました。」
小学校の教師はこう述べています。「やがて今日の子どもたちが、将来のアメリカのリーダーになるのです。アメリカの将来は子どもにかかっています。ですから、私も子どものために全力をつくします。」
皆さんは仕事に行くのが楽しいでしょうか?それとも嫌々出かけますか?もし嫌々なら労働者の日の今日、自分は本当に何に適しているかを考えてみることをすすめます。」