Friday August 25, 2006

US Market Recap

複雑、頻繁、無計画

トレード計画無しでマーケットに臨むのは、トレード失敗計画をたてたのと同じことだ、とベテラン・デイトレーダーのハービー・ウォルシ氏は言う。ナスダック銘柄を中心にトレードする氏は、時おり新人トレーダーの個人指導もしている。「多くの人たちをコーチしてきましたが、ほとんどの新人は同様な間違いを犯します。失敗から学ぶ重要性が強調されていますが、なにもそれは自分の失敗に限られたことではありません。他のトレーダーが犯しやすい間違いを、あらかじめ知っておくことはトレードの向上に役立ちます。」ウォルシ氏の指摘する、トレーダーが失敗する原因のいくつかを見てみよう。

1、トレード方法が複雑すぎる。
あまりにも末梢的なことを気にするトレーダーが多い。すべての細かい点まで考慮していたら、トレード方法が複雑になり、トレードを必要以上に難しくしてしまう。最初は簡単な方法で始めるのだが、一度損を出したり、思ったような成果が上がらないと、トレーダーはさっそく手法の改善を試みる。これが結局トレードを複雑にしてしまうわけだ。

どんなに優れたトレード方法でも百発百中はありえない、という当たり前な事実を覚えていてほしい。一度や二度の失敗で、簡単にトレード方法に手を加えることはやめた方が無難だ。それよりも徹底的に同じやり方でペーパートレードを重ねて、手法の確実さを検証しよう。二連敗、三連敗ということが起きても、通算でプラスならそのトレード方法は使いものになる。

2、トレード手法の頻繁な乗り換え。
これは上記1に関連し、ほとんどの場合、損がきっかけになる。繰り返すが、この世の中にパーフェクトなトレード方法は存在しない。しかし、損が続くと多くのトレーダーは完璧な手法探しを始める。セミナーからセミナーへ、新ソフトウェアの購入、ニュースレターの新規購読、幻のトレード方法を求めて出費ばかりが増えていく。

なぜトレーダーは、こんな無駄な努力に金と時間を費やすのだろうか?簡単に言ってしまえば、現実を直視できないのが問題だ。ソフトウェアから出される買い、売りシグナルだけで、マーケットは簡単に儲けさせてくれない。この事実を受け入れられない限り、永久に手法探しが続くことだろう。勝率の高い方法を手に入れたら、それを完全に自分のものにすることが重要だ。

3、トレード計画が無い。
細かいトレード計画をたてる前に、トレード目標を明確にしてほしい。ただ、漠然と儲けたいでは困る。あなたは儲けた金で何をしたいのだろうか?

トレード方法によってチャートパターンは異なるが、事前にエントリーポイント、脱出ポイント(損切りも含める)を決め、実際に日誌の形で記録しよう。ノートに書き残すことでマーケット終了後に復習することができるから、トレード上達に有益であることは言うまでもない。売買ポイントだけでなく何株買うのか、といったポジションサイズもあらかじめ決めておこう。

Stocks You Need To Know About

ソニー

英語のセクションで触れた、ソニー(SNE)の日足チャートを見てみよう。

0824sne.gif

半値戻しレベルが壁になっていたが、リコールのニュースが売り物を呼んだ。どの辺で下げ止まるだろうか?

0824sne3.gif

実は今、サポートになりそうな半値戻しレベルがテストされている。ここが守れないと、次は61.8%値戻しレベルの42ドル15セント近辺だ。

Wall Street English

リコールで売られるソニー

先ずヘッドライン。

Apple recalls 1.8 million laptop batteries

アップルはラップトップ型コンピュータのバッテリー180万個をリコールする。

読み進むと、次の一文にぶつかる。

Battery-maker Sony's stock slides as it says recent recalls will cost between $172 million and $258 million.

ソニー製のバッテリーということで、ソニー株が売られている。リコールでソニーが受ける影響は、1億7200万ドルから2億5800万ドルになる。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット