「ノートブック型コンピュータ爆発」、まるでテロ活動を思わせるような見出しだ。次の行に進むと、古いトラックが破壊されたことが説明されている。コンシューマー・アフェアズ・ドット・コムの報道によれば、最近デル・コンピュータのノートブック型コンピュータ爆発が所々で起きている。
なんとなくユーモラスな出来事だから、テレビでは面白半分に取り扱われているが、先ず破壊されたトラックの写真を見てほしい。
トラックの持ち主はトマス・フォークランさん。爆発が起きたのは、先月、友人とネバダ州のミード湖での釣りを終え、帰りのしたくをしている時だった。フォークランさんは、デルInspironノートブックを助手席の上においた。友人のロッド・リドルさんは、何かが弾けるような音を聞いたというが、無視して帰りのしたくを進めた。
しばらくすると、二人は嫌な臭いに気がついた。「手を止めて顔を上げると、助手席の窓から炎が吹き出ているのが見えました」、とフォークランさんは言う。「助手席の方ではなく、私は運転席側に駆け寄りました。トラックの中は、完全に火に包まれていました。悪いことに、グローブ・ボックスの中には三箱の弾丸も入っています。」
古いトラック、と上記したが、ファークランさんにとっては単なるトラックではない。1966年型のフォードF250、「ジェニー」という名前までつけた、フォークランさんが可愛がっている年代物トラックだ。
「トラックの後ろにいましたが、とにかく凄まじい炎でした。もうトラックはダメだ、と思った時です。ピストルを乱射するような音が聞こえ始めました」、とリドルさんは言う。もちろん、乱射の音は過熱した弾丸が原因だ。二人は事がおさまるまで、地面に伏せた。
言うまでもなく、フォークランさんの例は極端な一例だが、6月21日付けのInquirer誌にも、デルのノートブック爆発が報道されている。事件が発生したのは日本だ。目撃者の話によれば、会議に使われていたノートブックが小さな爆発を数回起こし、テーブルクロスを燃やした。火は数分以内に消された。
爆発の原因はバッテリーだ。8月15日、デルは400万個におよぶバッテリーのリコールを発表した。デルにニュートラルの格付けをしたJPモルガンのアナリスト、ビル・ショップ氏はこう語る。「今回のリコールは、デルの収益に大きな影響はありません。しかし、現在苦しいデルですから、悪いタイミングでのリコールです。」デルは木曜に決算発表を控えている。22セントの一株利益が予測されているが、さてどんな結果が出るだろうか?