Saturday July 22, 2006

US Market Recap

マーケットは幾何学的立場から分析しろ!

弁護士を目指して、ボストン大学の法学部に入ったところまでは良かった。しかし、講義は退屈でたまらない。けっきょく数カ月で中退、という経歴を持つのはデイトレード・チーム・ドット・コムの創始者、アンディー・スワン氏だ。

スワン氏がトレードを始めたのは、全米がブルマーケットで沸いていた1998年だった。以前から株には興味があったから、さっそくオンライン証券会社に口座を開設した。「初めて買いのボタンをクリックした瞬間から、私はトレードの魅力にとり付かれてしまいました。トレードの回数が増えるほど、自分のトレード知識不足を痛感しましたから、ありとあらゆる本を読みました。」

デイトレードが主体の、スワン氏が読みあさった本の9割9分はテクニカル分析に関するものだ。もともと理数系に強いスワン氏、数式が頻繁に出てくるテクニカル・アナリシスは性格とうまく合ったようだ。

さて、スワン氏のトレードは順調に進んだのだろうか?「ひじょうに強いマーケットでしたから、素人でも簡単に儲けることができました。あの頃は、今のようなデイトレードの資金規制がありませんでしたから、約1年で2000ドルで始めた口座が4万8000ドルになりました。本当に夢のようなマーケットでしたが、私も大衆といっしょになって、こんな相場が永久に続くと信じていました。」

2000年、米国株式市場は頂点に達し、インターネット株を筆頭にして大幅な下落が始まる。具体的な金額は分からないが、スワン氏も多大な被害を受けた。「ダウントレンドの恐ろしさを身をもって経験しました。しかし、下げ相場で利益を上げる方法があることも学びました。たしかに苦しい経験でしたが、トレード技術を向上させることができたのです。」

損を出すのは面白くない。しかし、スワン氏はこう忠告する。「特にトレードを始めて間もない人が陥りやすいことですが、損をすぐに取り戻そうと躍起になってはいけません。誰でも、次の取引で一気に挽回しよう、と思うものですが、これが更なる損を呼びます。焦りは良い結果に結びつきません。前回のトレードに関係なく、冷静にルールに従ってトレードすることが大切です。」

スワン氏が、最も好んで利用する指標は何だろうか?「MACD、ストキャスティクス、CCI、色々な指標がありますが、これらを利用しても、他のトレーダーに大きな差をつけることはできません。ですから私は、マーケットを幾何学的な立場から分析するようにしています。」

デイトレードを志す人たちに、スワン氏はこう勧める。「先ず徹底的にペーパートレードをして、トレード技術を身につけてください。一日で大きく儲けよう、といった態度は捨ててください。口座の残高ばかりに注意を払うのではなく、トレーダーが集中しなければいけないのは株の値動きです。」

あらゆる本を読みあさったスワン氏、おすすめは「テクニカル・アナリシス・オブ・ザ・ファイナンシャル・マーケッツ」(ジョン・マーフィー著)だ。

Stocks You Need To Know About

テクニカルとファンダメンタルズ

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上はファンダメンタルズを基本にした、半導体セクターの、アドバンスト・マイクロ・デバイシーズの評価だ。1が最低、10が最高得点になり、6カ月前の評価は7、3カ月前は5、そして1カ月前が3、と下げ方向だ。

それでは、長期チャート(月足)を見てみよう。

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7の評価が出た6カ月前は、一番長い陽線ができた部分だ。それ以来まったく冴えない動きだが、現在アドバンスト・マイクロ・デバイシーズは重要な位置に来ている。トレンドラインのテスト中だから、正に正念場だ。

Wall Street English

8月に金利引き上げはあるか?

The fed funds futures market now suggests it is unlikely that the Federal Reserve will raise interest rates in August. The August contract was last up 0.03 at 94.69, implying a 32% chance that the Fed will raise its target on overnight rates to 5.50% from 5.25% following its policy setting meeting on Aug. 8.

フェドファンズの先物が金利動向の予測に利用されるが、今のところ8月8日の会議で、金利が5.25%から5.50%に引き上げられる可能性は32%だ。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット