Thursday June 8, 2006

US Market Recap

株価変動性の秘密

高いボラティリティが話題になっているが、その原因は何だろうか?株番組「マッド・マネー」の中で、ジム・クレーマー氏は、こんなことを語っている。

「株価格の変動性をボラティリティと呼びますが、最近のボラティリティは異常です。株価の変動率が大きく上がっていますから、マーケット経験の浅い投資者は、ただおびえるばかりです。高ボラティリティを恐れてはいけません。逆に、それを利用することが肝心です。

なぜ高ボラティリティが起きるのでしょうか?答えは需給関係のアンバランスです。買い手と売り手の力に大した差が無いバランスのとれた状態では、株価に大きな動きはありません。しかし、どちらかの力が一方的に強くなると需給関係が崩れ、高ボラティリティを引き起こします。

需給関係を崩す原因について、少し説明しましょう。大量な株を保有するブローカーは、本来ならゆっくりと持ち株を処分しましたが、最近そうすることが少なくなりました。時間をかけて少しずつ売るなら、株価に大きな変動はありませんが、今日のように一気に売られると、簡単に需給バランスが壊れてしまいます。なぜ一気に売る必要があるのでしょうか?金利が上がっていますから、信用買いが以前より割高になっています。 それに手数料も格安ですから、トレードコストをほとんど気にする必要がありません。

次に指摘したいのは、人気化する上場投信です。上場投信は、普通の株と同様に取引することができ、値動きも活発な物が増えてきました。例えば、半導体銘柄に投資する上場投信、Semiconductor HOLDRsが売られると、個別半導体銘柄も同様に売られます。ですから、何の悪いニュースも無いのに、あなたの持つ株が下がっているなら、それは上場投信が原因かもしれません。

三番目にあげたいのはヘッジファンドです。ブローカーが大きな売買を速いテンポですることは既に述べましたが、ヘッジファンドの売買は、それ以上に激しい速度です。ヘッジファンドは、単にマーケットの一大勢力ではなく、今日のマーケットをほんろうしています。」

現在のマーケット環境では、どんな投資方法が適しているのだろうか?ロブ・ハンナ氏(投資アドバイザー)の話を聞いてみよう。

「下げ方向を意識した投資姿勢が必要です。もしマーケットがラリーを展開するなら、空売りのチャンスだと思ってください。下げ基調の相場では、上げが長く続くことはありません。特に最近の株価変動率は高いですから、行きすぎた株を売るチャンスが何回か訪れることでしょう。

買いを実行するなら、極端に売られた銘柄を中心に選ぶべきです。弱いマーケットでは、ブレイクアウトに勢いがありません。空売りの買い戻しに焦点を合わせて、大きく叩かれた銘柄を狙ってください。また、買い手のエネルギーも不足していますから、利食いは早めにすることが肝心です。」

Stocks You Need To Know About

代替エネルギー銘柄

ガソリンに替わるエタノールを生産する、パシフィック・エタノール社に買い推奨が出た。下は日足チャートだが、二番底を作っているようだ。まだ完全に下降するトレンドラインを突破していないから、買い出動には少し早いようだ。

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Wall Street English

米国観光業界

WASHINGTON (Reuters) - The U.S. tourism industry grew at an annualized rate of 5.5 percent in the first quarter of 2006, but tourism employment saw its first quarterly drop since 2003, the government said on Wednesday.

2006年第1四半期、アメリカ旅行産業は年間ベースで5.5%の成長を記録した。しかし、この業界に従事する就業者数は、2003年以来初めての減少になった。

 

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