起業家を夢見るサラリーマンが多い。スモール・ビジネス・アドミニストレーションの統計によれば、三分の一のビジネスは2年以内、そして半分以上が5年以内に倒産するという。まことに厳しい現状だが、だからといって夢を捨てる必要は無い。何故、そんなに高いパーセンテージの失敗率なのだろうか?CNNニュースは、ビジネスオーナーが犯す、5つの大きな間違いを挙げている。
1、不十分な資金
ビジネスが破綻する最大の原因は、十分な資金を持って起業しなかったためだ。経営コンサルタントの、ダグラス・ロング氏はこんなことを言う。「ビジネスを始めるほとんどの人たちは、あまりにも経費を少なく見積もっています。もし少なくとも10万ドル必要と思うのであれば、その3倍の金額を用意することをすすめます。特に、予期していなかった事態が発生した場合、余剰資金の有る無しでは致命的な違いが出てきます。」
2、会社のサイズを気にしすぎる
顧客を得るために、大手企業に売り込みをしなければいけない時がある。ハーピット・シング氏がコミュニケーション会社を始めたのは、氏がまだビジネス・スクールに通っていた頃だ。「ある日のことですが、パートナーと私は何百キロも運転して、大手保険会社に製品とサービスの売り込みに行きました。社長をはじめ皆ひじょうに乗り気になったのですが、私の会社のサイズを説明したら、皆とつぜん豹変したように冷たい態度になってしまいました。これは良い勉強になりました。自分の会社が小さいこと、資金が乏しいことを説明した私が完全に間違っていました。」
3、設備投資にケチケチしすぎる
経費を低く抑えるのは大切だが、適切なラップトップ、ブラックベリー、それにワイヤレス機器抜きでビジネス成功はありえない。最新のテクノロジーは顧客とのコミュニケーションに必須なだけでなく、セールスマンにも大きな助けになる。小さな企業が大手に勝つためには、設備投資を惜しんでいてはいけない。
4、セールスの重要性が理解できていない
新ビジネスが伸びるために最も大切なのがセールスだ。売上が上がれば、月々の出費を簡単にカバーすることができる。どんなに小さなサイズのビジネスでも、プロのセールスマンを雇うことが必要だ。もちろんセールスマンを雇うだけの余裕が無く、オーナー自らセールスをしねければならない場合もある。しかし、どんなにアイディアが画期的なものでも、オーナーに売り込み能力が欠けていたのでは話にならない。繰り返すが、新ビジネスで最も重要なのはセールスだ。有る程度むりしても、プロ・セールスマンの採用をすすめたい。
5、明確なゴールが無い
単に儲けたいだけでは目標にならない。今日の売上目標、今週の売上目標、そして今月の売上目標などを設定して、常に具体的なゴールに向かって走ることが肝心だ。