将来性、収入、職場の環境などを考慮して、マネー誌とサラリー・ドット・コムが米国の職業トップ10を選び出した。さっそく見てみよう。
第1位:ソフトウェア・エンジニア
ほぼ全ての業種が、ソフトウェア・エンジニアを必要としている。コンピュータプログラムのデザイン、開発には高度な知識と、クリエイティブな頭脳が要求される。若い世代が圧倒的に多い職業だが、経験さえあれば年齢は関係ない。昇給や昇進を早めるためには、大学院レベルの教育が要る。平均年間収入は8万500ドル(949万9000円)、そして向こう10年間で、この業種は46%の伸びが予測される。
第2位:大学教授、助教授、講師
短大や市立大学が積極的に教授の採用を始めた。有名私立や州立大学には空きが少ないが、短大や市立なら、博士号が無くても職が得られる。フルタイムでなくとも、夜間大学での教職もあるから、パートタイムを考えている人には最適だ。教授の年間平均収入は、8万1500ドル(961万7000円)。この職種は、向こう10年間で31%の成長が見込まれる。
第3位:ファイナンシャル・アドバイザー
現在300の大学で、ファイナンシャル・プランニングが教えられている。弁護士や、既にMBAを取得した人たちが、ファイナンシャル・アドバイザーに転身する動きが目立つ今日この頃だ。平均年収は12万2500ドル(1445万5000円)だが、20万ドルを超える人たちも多い。向こう10年間で、この職種は26%増が予測されている。
第4位:人事アドバイザー
人事?と不思議に思われるかもしれないが、今日の人事課は、企業の利益に直接結びつく、重要な役割を果たしている。アウトソーシングや、優秀な人材のリクルートは人事アドバイザーの仕事だから、企業は常に積極的な人事アドバイザーを求めている。平均年収は73500ドル(867万3000円)。向こう10年間で、この職種は23%の成長が予想される。
第5位:フィジシャン・アシスタント(医師の助手)
医師の指示に従って、患者の治療にあたるのがフィジシャン・アシスタントだ。医療費の増大に伴い、コスト削減の一環として、フィジシャン・アシスタントの需要が増えている。平均年収は7万5000ドル(885万円)。向こう10年間で、この職種は50%の伸びが見込まれている。
第6位:マーケット・リサーチ・アナリスト
新製品は本当に売れるだろうか?こんな質問に答えるのが、マーケット・リサーチ・アナリストの仕事だ。統計学に通じていることは必須だが、学歴も大学院卒業が好ましい。平均年間収入は82500ドル(973万5000円)。向こう10年間で、この職種は20%増が予想される。
第7位:コンピュータITアナリスト
全世界がITアナリストを必要としている。平均年間収入は83500ドル(985万3000円)だが、シニア・データ・スペシャリストの年俸は10万ドル以上だ。
残りの3つは、8位が不動産鑑定士、9位が薬剤師、そして10位の心理学者へと続いている。