Wednesday April 12, 2006

US Market Recap

守ってほしいトレードのタイムフレーム

儲けよう、と意気込んで投資するべきだろうか?それとも、損を出さないことを第一にするべきだろうか?「トレードの心理学」の著者、ブレット・スティーンバーガー氏は、こんな話を紹介している。

「三人の投資家が、それぞれ10万ドルずつファンドマネージャーに資金を運用してもらうことにしました。このファンドマネージャーは、独自の投資スタイルで優れた成績を上げていることで有名です。もちろん、期待どおりに行かないこともありますから、3.5%以上の損が出た銘柄は直ぐ処分するのが、ファンドマネージャーのモットーです。

さて三人の投資家ですが、Aさん、Bさん、Cさん、と呼ぶことにしましょう。旅好きのAさんは、10万ドルをファンドマネージャーに預けると、さっそく世界一周旅行に出かけました。14カ月後、旅から戻ったAさんの家には、毎月の投資状況を報告する、14通の明細書がありました。全部の封筒を開けるのが面倒だったので、Aさんは一番最近の報告書を見ることにしました。嬉しいことに、10万ドルで開始した投資は、なんと22万7000ドルに膨れ上がっていました。

Bさんも、毎月の報告書を見て喜んでいました。4カ月連続で資金は増え、残高は17万ドルです。しかし、次の2カ月は、Bさんの期待を裏切るものでした。17万ドルあった資金が、13万3000ドルに減っているのです。こんな状態では、10万ドルを割ってしまうかもしれません。心配になったBさんは、翌日ファンド会社に電話して、投資を解約しました。

投資を始めた一カ月後、Cさんの10万ドルは12万ドルになっていました。オンラインでも口座が見れると知ったCさんは、二カ月目から、毎日口座をチェックすることにしました。しかしCさんは、一日一日の口座残高の動きが、こんなに荒っぽいとは思ってもいませんでした。ある日1万5000ドル上昇したかと思えば、次の日は5000ドルのマイナスです。いったいファンドマネージャーは何をしているのだろう。こんなに残高が大きく動いたのでは、資金が無くなってしまうかもしれない。今なら4万ドルの利益がある。Cさんは、翌日投資を解約しました。

三人の投資結果を決めた要素は何でしょうか?もともと長期計画で始めた投資なのですが、BさんとCさんは、突然短期投資に変更してしまいました。実際に、同様な間違いを、多くのトレーダーたちも犯しています。数日間の値幅を取るはずのトレードが、目先の値動きに翻弄されて、ごくわずかな利益で銘柄を処分してしまうのです。」

日足を基本にしている投資者が、5分足チャートを活用する必要は全くない。日中の激しい動きに目を奪われて、ただ動揺してしまうだけだ。アンダーグラウンド・トレーダー・ドット・コムのジェイ・ユー氏も、必要の無いチャートを見る危険性を指摘している。日足から得た買いシグナルなら、売りシグナルも日足チャートから得るのが基本だ。ただでさえ感情的になりやすいトレード、自分のタイムフレーム以外のチャートはあまり見ないようにしよう。

Stocks You Need To Know About

本当に縁起の悪かった13

下記でも説明したように、コンタクトレンズの消毒液問題で、ボシュロムは大きなギャップダウンで取引が始まった。だらだらと下げていたが、数えてみると13本連続の陰線だ。

入れてある移動平均線は200日だが、基本的に200日移動平均線以下で推移している株は買い対象にならない。古くから言われることだが、200日移動平均線の下に住むのはベア、そして200日移動平均線の上に住むのはブルだ。

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Wall Street English

ボシュロム大幅下落

総合アイケアカンパニー、ボシュロムが、15%を超える大幅な下げとなった。

Shares of Bausch & Lomb Inc. plunged Tuesday, a day after the eye-care company voluntarily suspended shipments of a contact lens solution linked by federal health officials to a fungal eye infection that can cause temporary blindness.

要点は太字の部分だが、コンタクトレンズの消毒液に問題があり、一時的な失明を引き起こしている。ボシュロムは、直ちに消毒液の発売を停止した。

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