世界には、どのくらい原子炉があるかご存知だろうか?国際原子力機関のレポートによれば、その数は441だ。一旦稼動が始まった原子力発電所は、電気スタンドのように、簡単にスイッチを切ることができない。それに、現在建設中の原子力発電所が130あるから、ウランの需要はますます増える一方だ。
「金と銀ばかりが話題になりますが、金属市場でホットなのはウランです。あまり皆さん知らないのですが、去年ウランは80%の上昇、そして今年は既に13%も上がっています」、とマネー・アンド・マーケッツのショーン・ブロードリック氏は言う。そんなにウランが人気なら、何かうまい投資方法はないものだろうか。ブロードリック氏の話を続けよう。
「今日、中国には3つの原子力発電所があります。実際の発電量はまだ低く、中国で使われる電気の2.3%が原子力発電所で生産されています。最近の報道によれば、中国政府は原子力発電に本腰を入れて、2020年までに発電量を5倍以上に増大させる計画です。このゴールを達成するために、中国は毎年2つの原子炉を建設するようですから、ウランの需要量も現在の300万ポンドから1800万ポンドに膨れ上がることが予想されます。
インドのウラン需要も大幅に上昇することでしょう。毎年インドは100万ポンドのウランを消費していますが、2010年には200万ポンドの消費が予測されます。インドで生産されるウランは100万ポンドですから、インドはウラン輸入国になるわけです。」中国はオーストラリアからウランを輸入し、インドはロシアから輸入できるようだが、ロシアでの生産量が低下しているため、近い将来ロシアもウランを海外から輸入しなければならない日が来るようだ。ブロードリック氏の話に戻ろう。
「ロシア、中国、インドがウランの輸入国になるのですから、世界的なウラン不足時代がやって来るはずです。狙いはウラン鉱山関連株の、フロンティア・ディベロプメント・グループ(FRG)です。FRGの主な業務は、カナダ、トルコ、そしてメキシコでのウランと金の探鉱開発です。
最近超人気の金と銀ですが、フロンティア・ディベロプメント・グループはトルコに大きな金鉱と銀鉱を発見しました。推定される金は160万オンス、そして推定される銀は860万オンスです。さっそく金と銀のチャートを見てください。素晴らしい上げ方に驚かれることでしょう。フロンティア・ディベロプメント・グループの強みは、単にウランだけではなく需要度の高い金属にも手を伸ばしていますから、ビジネスに多様性があります。また先日の発表によると、フロンティアはユーコンにある銅、金、ウラン鉱を買収し、実際に調査が今年の夏から開始されます。」
ブロードリック氏は、こんなことも付け加えている。「たしかにフロンティアは毎年損失がありますが、重要なのはフロンティアには借金がありません。時価総額は2億1500万ドルの会社で、株価は5ドル20セントです。少なくとも倍になってもおかしくない株だと思います。」