Saturday March 25, 2006

US Market Recap

ハワイへ出稼ぎ?

先ず質問から始めよう。アメリカで、最も失業率の低い州はどこだろうか?正解は、観光客に人気のあるハワイだ。1月、全米の失業率は4.7%と発表されているが、ハワイは約半分の2.4%だった。低迷する自動車産業に従事する人には羨ましい話だが、AP通信によれば、現在ハワイは労働者不足に直面している。

企業やビジネスオーナーは、様々な好条件を提示して、人材獲得に必死のようだ。実例を挙げよう。ファースト・ハワイアン・バンクは雇用時に払う支度金を倍にしただけでなく、スポーツクラブの会員券も提供している。サクセス・アドバタイジング社の、べス・ブッシュ氏はこう語る。「職探しをしている人たちにとって、ハワイは夢のような州です。どんな人でも、ほぼ間違いなく簡単に仕事を見つけることができます。」

こんな状況だから、会社側は苦労して雇った社員を失いたくない。昇給、特別手当、そして超過勤務時間には割増賃金を払うなどして、社員の機嫌を取っている。

シングルマザーのジョエル・ブランチさん(27才)も、良い条件で就職することができた一人だ。毎週火曜と木曜に仕事を休むことが認められたから、大学へ通学することに全く支障が無い。「子どもと過ごす時間、それに大学のスケジュールに合った仕事を探していましたが、去年の8月、ジョージズ・アビエイションに就職が決まりました。既に昇給もあり、とても満足しています。」

果物をミキサーでジュースにした、スムージーを販売するジャンバ・ジュースは、こんな求人広告を出した。「支店長求む。契約金1万ドル(117万円)。」この契約金を採用時に受け取るには、会社側に最低3年間の労働期間を約束する必要がある。

「社員の採用、そして保持することがとても困難な状態です。どの会社も創造的な方法を使って、社員のニーズに対応しています」、とファースト・ハワイアン・バンク人事部のアイリス・マツモト氏は言う。

なるほど、ハワイなら直ぐ職が得られそうだ。この際、思い切って行ってみよう、と決心される方もいるかもしれないが、その前にいくつか考慮することがある。住宅市場が過熱しているから、なかなか手頃な価格の物件が見つからない。それなら家を借りよう、ということになるが家賃もやたらと高い。景気が良いから、とうぜん人が集まり、道路はいつも混んでいる。それに年間を通じて観光客も多いから、ハワイ住民にとって交通渋滞は悩みの種だ。

とにかく労働者不足のハワイだから、企業はリストラ関連ニュースに敏感だ。こんな報道がある。デルモンテ社のパイナップル工場は、2008年に閉鎖されることが決まった。この情報をつかんだシェラトン・ホテル・ワイキキは、700人の工場従業員をさっそく将来採用した。

ここで、もう一つ質問。こんな好景気は、はたしていつまで続くのだろうか?

Stocks You Need To Know About

二種類の移動平均線

S&P500指数に仲間入りが決まったグーグルは、+6.88%の上昇で取引が終了した。結果的には、寄付きが今日の高値になったわけだが、何故そこで上げ止まってしまったのだろう。

二本入っている移動平均線は、両方とも50日だ。青は一般的に使われる50日単純移動平均線、そして赤は50日エクスポネンシャル移動平均線になる。2月はエクスポネンシャルの方がレジスタンスになったから、今回もエクスポネンシャルの所で売りが出たようだ。

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Wall Street English

間違いない住宅市場の冷えこみ

先日発表された、予想以上に良かった中古住宅販売数に驚かされた投資者だが、やはり米国住宅市場は下向きだ。

Sales of new homes in the United States fell 10.5% to a seasonally adjusted annual rate of 1.080 million in February, the lowest since May 2003, the Commerce Department said Friday.

新築住宅販売数は10.5%減(年間ベース108万件)と発表され、これは2003年5月以来の低レベルだ。

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