Tuesday March 14, 2006

US Market Recap

あなたはパーマブル、それともパーマベア?

どんなに周りが弱気になっても、いつも強気な投資者がいる。上げ相場はブルマーケット、そして下げ相場はベアマーケットだが、いつも強気な投資家はパーマブルと呼ばれる。二つの単語、パーマネント(永久的)とブル(強気)の合成語だ。あなたはパーマブルだろうか?パーマブルの相場観を見てみよう。

1、マーケットが下がる度に、「これは健康的な修正だ」、と宣言する。
2、横ばいマーケットは、次の上昇相場に備えての休憩だ。
3、企業の収益が、アナリストの予想を下回っても心配することはない。重要なのは、来期の収益に向上が見込めるかどうかだ。
4、自分の持ち株を、「買い」から「売り」に格下げするアナリストは全て間違っている。
5、予想より悪い経済指数発表に拍手喝采する。なぜなら、これで連銀の金利引き上げ政策が終わるからだ。
6、超弱気なアナリストや、エコノミストの意見を歓迎する。マーケットの底では、弱気論が主流になるから、上昇相場開始が近い。
7、持ち株の10%下落は悪いニュースではない。これは、絶好な買いチャンスだ。
8、マーケットの下落は、株の価値を理解できない売り手の責任だ。
9、オイルが60ドルに下がり、これで株が上がると判断する。
10、たとえ逆にオイルが70ドルに高騰し、株式市場に悪影響になっても、マーケットは打たれ強いと自分に言い聞かせる。

パーマブルの反対は、常に弱気なパーマベアだ。パーマベアの相場観を紹介しよう。

1、マーケットが上がる度に、「これは不健全な投機熱だ」、と結論する。
2、どんなに強いチャートパターンを見ても、それは下げ相場における一時的なラリー、と判断する。
3、強気アナリストに対する反論者として、よく株番組に招かれる。
4、強い経済指数はマーケットに悪材料になる。なぜなら、それは金利引き上げにつながる。弱い経済指数も、マーケットに悪材料だ。なぜなら、それは不況を予測している。
5、横ばいは、更なる下落の前に訪れる。
6、ニクソン大統領が、金本位制度を廃止したことを、今でも苦々しく思う。
7、空売りは気にならないが、株を買うと眠れなくなる。
8、1987年の暴落がとても懐かしい。
9、「売り」から「買い」への格上げは、株の分析を知らないアナリストのすることだ。
10、アナリストの発表する強気論は、マーケットにマイナスだ。だれでも天井では強気だから、下げ相場は近い。
11、株価の10%上昇は、大きな空売りチャンスだ。
12、マーケットの上昇は、何も分かっていない素人投資家の責任だ。
13、両親が株の話をしたら、それはマーケットが天井にある証拠だ。
14、だから両親の買った株は、全て空売り対象だ。

さてここで、空売りで有名なヘッジファンド・マネージャー、ビル・フレッケンスタイン氏が語る、空売りの心得を記しておこう。

1、とかく空売りは批判されやすい。しかし、企業による誤魔化しを発見したなら周りからの圧力に屈してはいけない。
2、大衆の持つ強気心理を過小評価してはいけない。
3、連銀の政策には十分注意を払うこと。

Stocks You Need To Know About

不運な結果

キャピタル・ワン(銀行)は、ノース・フォーク・バンコープを146億ドルで買収することを発表した。金のかかる話だから、下の日足チャートで分かるように、キャピタル・ワンは大きく売られた。それにしても、金曜の日足は迷惑だ。大陽線の新高値引けだから、多くの投資者は続伸を期待していたことだろう。まったく運が悪いとしか言いようがない。

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Wall Street English

予期されていたことの確認

先ずヘッドライン。

Housing market expected to slow in 2006

2006年度、住宅市場の冷えこみが予期されているが、全米不動産業協会は、こんな見通しを発表した。

Resales of U.S. homes will likely decline 5.7% to 6.67 million in 2006 from the record 7.08 million in 2005. new-home sales should fall 7.7% to 1.18 million from a record 1.28 million in 2005.

中古住宅販売数は、史上最高だった2005年の708万から5.7%減って667万、そして新築住宅販売数も、史上最高だった去年の128万から7.7%減の118万が予測されている。

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