Friday February 3, 2006

US Market Recap

グーグルの敵は税金!?

第4四半期収益は+82.4%。しかし、一株利益がアナリストの予想に満たなかったため、水曜、グーグルは401ドル78セント、7.14%安で取引を終了した。こう書くと暴落のように聞こえるが、寄付きは389ドル86セントだから、開始ベルと同時に買った人は一日で約3%の利益を得たことになる。

グーグルの意外な決算に慌てたのは投資者だけではない。目標株価500ドルで分かるように、多くの証券会社はグーグルに買い推奨を出していたから、寄付き直後さっそく押し目買いを訴えるアナリストが続出した。「この下げ幅は正当化できるものではありません。明らかに狼狽売りです。グーグルは確実に広告収入を伸ばしているだけでなく、ライバルのヤフーからも市場を奪っています。今日の下げは買いのチャンスです。」これがアナリストたちの言い分だ。

この下げで、一人のアナリストが見直された。名前はスコット・デビット。スタイフェル・ニコラス社のアナリストだ。実はデビット氏、先月18日にグーグルの売り推奨を発表していた。その日グーグルは444ドル91セントで終了だから、水曜の引け時点で+9.6%だ。正に読みが当たったわけだが、決算発表後、氏は次のようなメモを顧客に送っていた。

・同業者ヤフーに見られた収益の伸び悩みはヤフーだけに限られた問題ではなく、サーチエンジン業界全体に当てはまる。今回発表されたグーグルの決算は、この見方が正しかったことを証明している。

・グーグルの急成長期は、既に過ぎ去ったと思われる。長期的に展望すれば、サーチエンジンは高成長分野だ。これからもグーグルがリーダーの地位を保つことが予測されるが、株価はしばらく横ばいになるだろう。

・現時点でグーグル買いを薦めることはできない。買うなら300ドル台の中間あたりが妥当と思われるが、実際の買いタイミングやグーグルの収益見通しは、後ほど発表したいと思う。

・グーグルの売り推奨、そして正当株価400ドルに変更はない。

デビット氏に賛成するアナリストは、こう語っている。「これから、本格的な春がやって来ます。季節的要因になりますが、春そして夏はサーチエンジンの利用者が減る傾向があります。ここで振り返ってほしいのは、グーグルが決算を発表する前の株価430ドルです。ファンダメンタルズ的な立場から分析すると、430ドルを正当化するには、毎年グーグルの売上は108%上昇する必要があります。」

アナリストの意見だけではなく、肝心なグーグル側の話を聞いてみよう。「予想以下に終わった一株利益ですが、これは税金の支払いが大きな原因です。普通なら30%ほどの税率なのですが、海外業務の拡張にともない、今回の税率は41.8%に上がってしまいました」、と最高財務責任者は説明している。

早速あるアナリストが、通常の税率で一株利益を計算し直したら、1ドル82セントという結果が出た。予想されていたのは1ドル77セントだから、確かに税金がグーグルの利益を削ってしまった。だからといって、グーグルに同情するアナリストはいない。「税金はビジネスコストの一部です。適切に税率の予測ができなかったのは、完全にグーグルの落ち度です。」

Stocks You Need To Know About

大切なトレンド

マトリックス・リサーチ社は、半導体の大手、テキサス・インスツルメンツに買い推奨を出した。下は日足チャートだが、買うにはまだ少し早すぎるようだ。先ず、下降するトレンドラインの突破を確認したい。

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Wall Street English

1月の小売状況

大手小売店、1月の売上はクリスマスセールのような雰囲気があったという。なぜ好調だったのだろうか?

Consumers jammed shopping centers to redeem gift cards and load up on clear-the-decks sales.

重要なのは、太字の部分だ。ギフトカード(商品券)を利用した買い物が主流だったようだ。ということは、ギフトカードを、クリスマスプレゼントにした人たちが多かったわけだ。

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