Monday January 16, 2006

US Market Recap

天然ガスの運命は天候が決める

野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になって米を買うべし。これを逆にすれば、皆が強気なら買うな、ということになる。正にそれを実証することが起きた。

棒上げ状態だった天然ガスが、ここ一ヶ月で40%以上の暴落になった。2005年8月と9月、アメリカを襲ったハリケーン・カトリーナとリタは、メキシコ湾岸州に大きな被害を与えた。これは天然ガス生産量を16%減少させる結果となり、12月3日、天然ガスは100万英サーマルユニットあたり15ドル78セントの新高値を記録した。

今月12日、天然ガスは8ドル90セントで取引を終了し、去年7月以来の安値となった。だが、一年前の同時期と比較すると、まだ3ドルほど高い位置にある。「メキシコ湾岸の大打撃がありましたが、最悪な事態は避けることができました」、とファースト・エネキャストのアグベリ・アメコ氏は言う。季節外れな暖かい気候が備蓄量の不安を無くし、これが天然ガス売りの一因になった。

実際に発表された数字を見てみると、12月30日現在、天然ガス備蓄量は10億立方フィート上昇という、冬には考えられない伸び方だった。ティム・エバンス氏(IFRマーケット)の話によれば、1年前の同時期の備蓄量は880億立方フィートの下げ、5年前はなんと1280億立方フィートの大幅減になったという。

こんな状況に関係なく、家庭用暖房費は4割近い値上がりだ。暖冬異変で、あまりヒーターを使わないのだから、4割高は許せない、という声も聞こえてくる。「先物市場価格が、消費者の暖房費に反映されるには時間がかかります」、とガス会社は説明しているが、皆あまり納得できないようだ。

「よほどの寒波に長期間襲われないかぎり、天然ガスは6ドルに向かって下げて行くでしょう」、とアナリストのマイケル・アームブラスター氏は言う。更にグランディック・パブリケーションズのピーター・グランディック氏によれば、トレーダーたちはそろそろガソリンに焦点を合わせるため、天然ガス相場は既に終わっている、という見方をしている。

ここで、また上の言葉に戻りたい。野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になって米を買うべし。弱気ムードが漂う天然ガス市場。ここで買っている人たちは、どんな根拠があるのだろうか。理由はハリケーンだ。2006年も去年と同様に、多くのハリケーン発生が予報されている。どちらにしても、天然ガスの運命は天候が握っているようだ。

Stocks You Need To Know About

人気の小型株

10ドル以下の人気株

1、SAVIENT PHARMACEUTICALS  (SVNTE) バイオテクノロージー
2、IDENTIX INCORPORATED (IDNX) ビジネスソフトウェア
3、EXACT SCIENCES CORPORATION (EXAS) バイオテクノロジー
4、ONYX SOFTWARE CORPORATION (ONXS) ソフトウェア
5、MAXTOR CORPORATION (MXO) データ保存

Wall Street English

過熱ぎみのマーケット

好調な1月前半のマーケットだが、やや行きすぎな様子がこう説明されている。

Currently, the NASDAQ 100 is at 1747 with the 50 day moving average at 1680.

現在、ナスダック100指数は1747。50日移動平均線は1680。

Currently, the NASDAQ is at 2316 with the 50 day moving average at 2238.

現在、ナスダック総合指数は2316。50日移動平均線は2238。

Currently, the SOX is at 529 with the 50 day moving average at 485.

現在、半導体指数は529。50日移動平均線は485。

それぞれの指数は、あまりにも50日移動平均線から乖離しすぎているようだ。

 

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