国家に財政案があるように、私たち個人も予算の割り当てをする。食費、光熱費、子どもの教育費、住宅ローン、交際費、と使い道はやたらと多い。ここで忘れてならないのが投資だが、意外と明確な投資目標を持っている人たちが少ない。とにかく増えてくれれば良い、という漠然としたゴールではなく、正しい投資目標設定方法7つを紹介しよう。
1、目標を限定すること。
あれもこれも、と目標の数が多すぎてはいけない。それに、全ての目標を一度に達成するのは難しい。個々のゴールを検討して、どれが最も重要か、そしてなぜ重要なのかを確認しよう。優先度の高いものをゴールに選ぶことが肝心だ。
2、十分な時間を与えること。
時間が最大の味方であることを覚えておこう。一見将来性がない投資でも、適切な時間を割り当てることで大きな成長が可能になる。大げさな言い方をすれば、三日間で資金を倍にするような計画を立ててはいけない。それは大切な時間を敵にしてしまうだけだ。
3、正直になること。
各目標を読み返すとき、どんな気持ちになるだろうか。これなら行ける、といった前向きなエネルギーが体内から湧き上がってくるだろうか。それとも、こんなゴールは達成できるわけがない、と最初から諦めムードだろうか。自分の気持ちを正直に見つめて、本当にやる気を起こさせるものだけを選ぼう。
4、家族の意見も聞くこと。
妻や夫、それに子どもたちの意見も聞いてみよう。一人でやるよりも、家族が団結するなら、ゴールはよりいっそう達成しやすくなる。
5、直ぐ実行すること。
目標が決まったら、さっそく行動に移すことだ。千里の道も一歩から、第一歩が大切だ。
6、小さなことを気にしない。
お金を増やすことが目的だが、小さなことでケチケチしてはいけない。古い冷蔵庫の買い替えは、もう一年待とう。無駄使いになるから、夏の家族旅行は中止しよう。これでは人生を楽しめない。大きな目標だけに焦点を合わせよう。言うまでも無いが、生きている限り思わぬ出費は必ず起きる。そんな時に備えて、緊急資金口座を作っておくのも一案だ。
7、目標変更を恐れないこと。
単に目標自体が間違っていることもあるが、時間の経過とともに目標が変化するのは当然のことだ。子どもが大学を卒業してしまえば、大学資金用の投資は無用になる。30代には30代の投資があり、50代には50代にピッタリした投資がある。何を優先させるかを考えて、状況に合った投資目標を設定しよう。