Friday December 2, 2005

US Market Recap

ゼネラル・モータース復帰の鍵

ゼネラル・モータース(GM)が弱体化した最大の原因は、革新性に欠けるためだ、とMSNマネーでシニアエディターを務めるジム・ジューバック氏は言う。だから、有利な環境でビジネスを展開できる競争相手にマーケットシェアを奪われてしまった、というのは単なる言い訳であり、会社成長を刺激する新鮮なアイディアを導入できなかった経営陣の責任だ、と氏は非難する。話を続けよう。

「ゼネラルモータースに限らず、大企業の経営者たちは一つの問題解決方法しか知りません。それは、GMの3万人解雇計画が示すように、コストを削減することです。最高経営責任者は、アメリカの労働者クラスを犠牲にし、肝心な会社を成長させることを怠っています。今日の米国大企業は、まるで成長することを忘れてしまったかのようです。

しかし、グーグルとアップル・コンピュータを見てください。革新的なアイディアを取り入れることで飛躍的な伸びを記録しています。デルやシスコ・システムズも世界制覇を目指して努力しています。大した将来性が無い、と言われるスチールやコーヒー産業でも、ニューコアとスターバックスの成功例があります。

グローバル化が進む現代のビジネス界では、外国企業との戦いを無視できません。GMの経営陣は、このグローバル化を売上不振の一因にあげていますが、それは理由になりません。海外から入って来る安いスチールにもかかわらず、ニューコアは確かに業績を伸ばしています。安い労働コストを武器にする外国企業との競争で、ニューコアは好成績を上げているのですから、同じことがGMにできないはずがありません。」

それでは実際にGMはどうしたらいいのだろうか。労働組合、年金、医療保険など問題があるが、何よりも大切なのは消費者が買いたい、と思う車を作ることが先決だ。現在GMでは55種類の自動車、トラック、そしてスポーツ用多目的車が製造されている。4ドアのセダンだけでも10種類あり、いったい何がGMの顔なのかが分からない。労働組合のリーダーたちもこう語っている。「GM復帰の鍵は、消費者を引き付ける魅力的な車をデザインすることです。」

Stocks You Need To Know About

押し目買い

下は大手小売店のベスト・バイの日足だ。クリスマスセール開始がピークになったが、この辺で押し目買いが入っている。半値戻しレベルと、20日移動平均線が支えとなり、また上値を追えそうだ。

1201bby.gif

Wall Street English

5ヶ月連続

貯金をしないことで有名なアメリカ人、こんな数字が発表された。

Personal savings as a percentage of personal income came in at a negative 0.7 percent in October -- making it the fifth straight month savings were in negative territory.

10月の貯蓄率はマイナス0.7%と発表され、貯蓄率マイナスはこれで5ヶ月連続となった。

 

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット