デスクトップコンピュータ299ドル、ラップトップ型499ドル、クリスマスセールが始まった。ショッピングが大好き、という人なら、正に夢のシーズンが到来したわけだ。小売店は、あの手この手を使って消費者を誘惑する。現金が無くても、クレジットカードがあれば何でも買える。気がついた時には、3000ドル以上の支払いがたまり、衝動的な買い物が、大きな頭痛へと変わっていく。さっそく、ファイナンシャルプランナーの話を聞いてみよう。
「今これを買うことで、自分は何を成し遂げようとしているのかを確認することが大切です」、と語るのはエルドリッジ・ファイナンシャル・プランニング社のジェームズ・キブラー氏だ。「考えてください。どんなに沢山のプレゼントで子どもや奥さんを喜ばせても、あなた自身が破産裁判所行きでは、単に家族をガッカリさせるだけです。」
理想的なのは、次のようなことが、既に計画されていたことだ。2004年のクリスマスが終わった後、2005年用のプレゼントリストを作成する。ここには、誰にいくらくらいの物を贈るかが、具体的に記されている。もしプレゼントの合計金額が1800ドルなら、10ヶ月かけて毎月少しずつ貯金していくわけだ。しかし、現実は中々こううまく進まない。住宅ローンに自動車ローン、それに今年はガソリンが高くなり、月々の出費が増えた。だから、どうしてもクレジットカードに手が伸びてしまう。
愛する家族や友人のために、クリスマスには無理してでも気前の良いプレゼントをする人が多い。たとえ経済的に余裕が無くても、米国社会の風習だからプレゼントをしないと気が引ける。「クレジットカードを使うな、と言っているわけではありません。ただ、これだけは守ってください。クレジットカードの支払いは、必ず2ヶ月以内に全額を済ませてください。それ以上期間を引き延ばすことは、利子を無駄に払うだけです」、とファイナンシャル・アセット・マネージメントのスコット・カハン氏は忠告する。
どちらにしても、アメリカ社会ではクレジットカードが借金を作るナンバー1の原因だ。だから、ファイナンシャルプランナーのアドバイスは下記の4つに要約される。
1、クレジットカードは財布に入れない。
2、デパートから発行されているカードでショッピングをしない。これは一般のクレジットカードより金利が高い。
3、まだ受け取っていない収入をあてにして買い物をしない。
4、自分のためにプレゼントを買わない。
どうやら、プレゼントは現金で買うのが最善のようだ。