あなたはA型、それともO型、と聞かれれば、直ぐ血液型のことだと分かる。それでは次の質問。あなたはNT型、それともDT型?たぶん、何のことかサッパリ見当がつかないことだろう。正解は、個人投資家のタイプだ。キャノン・トレーディング副社長、イアン・マイヤー氏によれば、投資家には大きく分けると4つのタイプがあるという。さっそく話を聞いてみよう。
「ダイエット、と一口に言っても、種類は一つだけではありません。人それぞれ状況が違うように、全ての人に同じダイエット療法は使えません。株や先物の取引でも同様なことが言えます。あなたは短気な投資家でしょうか、それとも気長にジックリと機を待つ方でしょうか。投資日誌をつけることは大切です。それは、あなたの投資家タイプを知る重要な手がかりになるからです。タイプが分かれば、あなたに合った投資方法を見つけることができます。4つのタイプを説明しましょう。
1、NT型
この質問に正直に答えてください。あなたは本当に株式投資に向いていると思いますか。株にリスクは付き物です。必ず利益が出る保証はありません。そんなリスクを冒してまで、株を本当にやりたいですか。もし答えがイエスでも、次の質問にノーなら、あなはNT型です。あなたには、投資用の資金が十分にありますか。大きな損を出しても困らない資金がありますか。NT型の方々には、株式投資を勧めません。
2、PT型
ここで買い、と分かっていても引き金が引けない、あるいはドタバタと良さそうな銘柄なら直ぐ買ってしまう。これはPT型です。ようするに、確立した売買ルールが無いため引き金が引けない、あるいは気まぐれに銘柄から銘柄へと乗り換えてしまうのです。PT型の人はマーケットの基礎を勉強して、適切な投資方法を身につけることが先決です。あとは自分のルールに従って、長期投資を実行してください。
3、DT型
自分のルールどおりに売買をし、ある程度の成績も上がっているのですが、どうもユックリとした投資ペースに性格が合わない。長期で儲けるよりも、短い時間で利益を得たい。時間外取引に大きな興味がある。そんな方なら、デイトレードに挑戦してみることが考えられます。デイトレーダーだからといって、毎日頻繁に売買する義務はありません。基本は同じです。自分のルールに従って、チャンスのある時だけ売買するのです。
4、ST型
デイトレードはしたくない、かといってPT型のような長期投資もしたくない。そんな人はST型です。株には、数日間のサイクルで動いているものが多くあります。先ず、狙った銘柄の現在の位置を把握する必要があります。サポートラインが近いでしょうか、それともレジスタンスレベルが目前でしょうか。こんなレジスタンスとサポートを利用するだけでも、数日間のサイクルをつかむことができます。」
最後に、一つ付け加えよう。あなたがDT型だからといって、デイトレードだけに限ることはない。事実、DT型とST型を使いこなす人たちは多い。