ダウ指数の第2波は4時間前に終了し、第3の下げ波動が始まろうとしている。この波動は暴落へと続き、ハロウィーン頃がクライマックスになる。そして、ダウ指数は第4波、劇的な3日間のラリーを展開する。しかし次の第5波は、ハロウィーンに記録した安値を割ることになるだろう。投資者に勧告する。株を現金化せよ。投機家に勧める。空売りを実行せよ。これは、水曜午前9時、エリオットウェーブセオリスト(株情報誌)のボブ・プレクター氏が出した警報だ。
さらに、エリオットウェーブファイナンシャルフォーキャスター紙も、プレクター氏と同様な発表をしている。現在、ダウ指数チャート上にはダイヤモンドが形成され、もし10300ドルを割ってしまうと、ダウは数千ドル下げる、というのが要点だ。しかし、水曜、ダウは猛烈なラリーを展開し、128ドル高という勢いを見せた。さっそく上記二者を批難する声が上がっているが、何故そこまで悲観的な見方をするのだろうか。経済ジャーナリスト、ピーター・ブリムロー氏の話を聞いてみよう。
「極端な弱気論は、五つの事が原因になっていると思われます。
1、最近増え続けている下げ銘柄数。
2、好調だった電気ガスセクターの一転反落。
3、2003年から始まった上げ波動の終了。
4、重要なフィボナッチ比率に達している指数。
5、いまだに強気すぎる個人投資家。
もう一つ付け加えれば、テクニカル分析の古典、テクニカルアナリシス・オブ・ストックトレンドには、ダイヤモンドは極めて稀なパターンであり、これは非常に大きな下げの前に形成される、と書かれています。」
上記二者ほど極論ではないが、最後に以前フィデリティーでヘッドトレーダーを務めた、ケビン・ハガティ氏の見方を記しておこう。「S&P500指数の月足チャートですが、上昇するウェッジパターンからのブレイクダウンが見られます。ミューチュアルファンドは、株を売ってポートフォリオ内の株が占める比重を減らしていることでしょう。これでマーケットは更に売られ過ぎの状態にまりますが、11月からは株の上がりやすいサイクルが始まります。けっきょく機関投資家の参入となり、年末ラリーが展開されることでしょう。」