Saturday October 15, 2005

US Market Recap

逆思考、日米に共通する相場のルール

株投資で最も重要なルールは何だろうか。機関投資家のコンサルタントとして知られるドナルド・ラスキン氏は、多数意見の逆を行くことだ、と言う。そんなことを聞くと、「人の行く裏に道あり、花の山」、を思い出される方もいることだろう。言葉、文化の違いはあっても、相場の基本は共通のようだ。ラスキン氏の話を続けよう。

「市場を独占する意見と正反対な行動をとることが鍵ですが、だからといって、私は大衆を愚か者扱いしているわけではありません。個人投資家たちは、情報の収集にとても熱心です。良い投資結果を上げるために、出来る限りの情報を集めようとします。しかし問題なのは、情報分析の結論が直ぐ株価に反映されてしまうことです。ですから、材料の織り込まれた株を買うことになり、大した利益を得ることができません。」

簡単に言えば、ラスキン氏は好材料を売って、悪材料を買うことを勧告しているわけだ。「ある会社の来期収益を懸念するニュースが流れたとしましょう。良くない材料ですから、当然この株は売られます。しかし、そんな時こそ買うべきなのです。たとえ一時的に大衆の見方が正しかったとしても、材料は株価にほとんど織り込み済みですから、まず大きな損を出すことはありません。株は素早く底を打ち、一転反発になることでしょう。」

現在のアメリカ株式市場を独占している話題は、オイルやガソリンに代表されるエネルギーセクターだ。個人投資家たちは、口を揃えてこんなことを言う。「オイルの需給バランスが直ぐに正常になることはありえない。大量に原油を消費する中国、製油所不足のアメリカ、ハリケーンによって破壊された海底オイル掘削装置、どう見てもOPECの供給する量だけでは現状を改善できない。だから、まだまだオイル銘柄は買える。」皆が知っているのだから、それらの情報は既に織り込み済みだろう。

最後に、もう一つラスキン氏の言葉を引用しよう。「あなたがどんなに多くのオイルや天然ガスの情報を集めても、それらは投資の好結果には結びつきません。極端に言えば、情報量が増えるほど、投資にはマイナスです。言うまでもありませんが、あなたがそこまで情報を集めることができたのですから、他の投資家も同様な情報を手に入れていることでしょう。もう全ては周知の事実です。株価に織り込まれていない材料は、もう無いのです。ですから、エネルギーセクターは買いではなく、売りです。」

Stocks You Need To Know About

二つの障害物

「E.T.」や「ジョーズ」で知られる名監督、スティーブン・スピルバーグ氏が、エロクトロニック・アーツ社と組んでビデオゲームを作ることになった。

こんなニュースだから、エロクトロニック・アーツは窓を開けての寄付となったが、二つの障害物にぶつかった。下の日足チャートで確認できるが、20日移動平均線(エクスポネンシャル)と38.2%値戻しレベル(フィボナッチ比率)がレジスタンスになった。

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Wall Street English

エネルギーコスト大幅上昇

9月分の米国消費者物価指数は、ここ25年間で最高の上昇を記録した。

The department said energy costs were responsible for 90 percent of the rise. Record gasoline prices in September after Katrina sent energy prices soaring 12 percent in the month.

大幅上昇になった90%の原因はエネルギーコストだ。ハリケーン・カトリーナの影響で特にガソリンが高騰し、エネルギーコストは12%増となった。

 

 

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