Wednesday October 12, 2005

US Market Recap

応用したい投資実験結果

デルタ航空、ノースウエスト航空、デルファイ、どれも連邦破産法に基いて、会社更生手続きの申請をした企業だ。ミシガン州に本拠地を置くデルファイ社は、従業員数18万5000人の大手自動車部品メーカーだが、この破綻でゼネラルモータースが向こう2年間で倒産する確率は、10%から30%に上がったという。

会社と心中を覚悟して、奇跡的なカムバックに賭けることもできるが、それでは投資としてリスクが大きすぎる。それよりも大切なのは、最初からデルタ航空のような企業を避けて、経営内容の優れた会社を選ぶことだ。一口に経営内容といっても、売上高、収益、人事、製品開発などと、調べなくてはいけないことが山とある。もちろん、全ての事項を一つ一つ検討していたら膨大な時間がかかってしまう。そこで紹介したいのが、ある指標を使った単純な投資実験だ。

事の発端は、投資アドバイザー、ロブ・ハンナ氏が発表したデータにある。テストに使われたのはS&P500指数、そしてテスト期間は2005年9月30日までの過去15年間だ。テストを具体的に説明しよう。

テスト1、

A、今日の終値は少なくとも5日前の終値より2パーセント低いこと。
B、今日の終値は200日移動平均線のにあること。

上記A、Bの両条件が満たされたらS&P500指数を買って、五日後の終値で売る。

テスト2、

A、今日の終値は少なくとも5日前の終値より2パーセント低いこと。
B、今日の終値は200日移動平均線のにあること。

以上2つの条件が揃ったらS&P500指数を買って、五日後の終値で売る。

結果を見てみよう。

テスト1、

総トレード回数:96
勝率:70%
総利益:825.78ポイント

テスト2、

総トレード回数:83
勝率:53%
総利益:165.32ポイント

たしかに両方とも利益が出ている。しかし、指数が200日移動平均線の上か下かで儲けが大きく違う。もし日足チャートに一つだけ指標を入れるなら、それは200日移動平均線だ。

Wall Street English

数字より大切なもの

引け後に発表されるアップルコンピュータの決算が注目されるが、こんなことが言われている。

Apple Computer reports fourth-quarter earnings later Tuesday, but it's what the company says on Wednesday that may grab investors' attention this week.

実際の決算よりも、会社側は翌日何と言うかが、投資者にとって問題らしい。

 

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット