Saturday October 8, 2005

US Market Recap

米国小売業界、クリスマスシーズンに赤信号!?

まだ10月だ、と言われるかもしれないが、米国小売業界はクリスマスシーズンの売上を心配している。主な小売銘柄を見てみると、ホームデポは7月の頂点から13%の下落、ウォルマートは7月の高値から15%の下げ、そしてターゲットもホームデポと同様な動きを示し、投資者たちも小売業界には悲観的な態度を表している。

クリスマスの売上が懸念されるのは、オイルの値段が大きく上がり、燃料費が各家庭に負担となり始めているためだ。そろそろ冬がやって来る。灯油の値段も上昇しているから、間違いなく、今年の暖房費は昨年を大幅に上回ることだろう。おまけにガソリンも高い。これでは出費が重なるばかりで、クリスマスプレゼントどころではない。

「ちょっと待ってください、その考え方はあまりにも短絡的です」、というのは経済ジャーナリストのマイケル・ブラッシュ氏だ。「確かに消費者は、ガソリンスタンドへ行く度に、値段を見て溜め息をついていることでしょう。しかし実際は、燃料費が消費者に与える影響は、さほど大したものではありません。ガソリン代、灯油代などで出費がさらに10%増えたとしても、それは単に6.1%の手取り収入にすぎません。」

エコノミストのエド・ヤーデニ氏は、こんな見方をしている。「エネルギー価格の上昇は一部の業界、特に航空会社に打撃を与えることは目に見えています。一般消費者ですが、影響を受けるのは低所得家庭です。ですから低価格商品を専門に扱う、ローエンド小売業者の売上が落ち込むことになるでしょう。低所得家庭を除けば、現在のエネルギー価格は全く問題にならないと思います。」

ガソリンやオイルが思ったほどの悪影響でないなら、小売株は買えるのだろうか。ここで考慮しないといけないのが、個人消費を支えてきた不動産バブルだ。物件が値上がっているから、銀行からは簡単に金を借りることができる。その借りた金で、車や大画面のデジタルテレビが購入されてきたわけだが、ヘッジファンドマネージャーのビル・フレッケンスタイン氏によれば、不動産マーケットは6月が天井になった可能性があるという。

なら、小売銘柄には手を出さない方がいいのだろうか。今は待つのが正解だと思う。小売セクター指数は、下げ基調の見本のような日足チャートだ。とにかくトレンドラインが突破できるまで、焦らずに様子を見たい。

Stocks You Need To Know About

下げ止まった?

なんとなく下げ止まったようだ。そう思って、昨日UTスターコムを買った人たちは大変だ。今朝、証券取引委からの取り調べニュースが報道され、UTスターコムは3割近い暴落になった。下げ止まった、と思うのは悪くない。ただ買う時は、実際に前日の高値抜きを確認することが大切だ。

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Wall Street English

雇用統計

心配された9月分の雇用統計は、思ったほど悪くなかった。

U.S. payrolls fell by 35,000 last month, the first drop since May 2003, due to businesses that were closed and people who were displaced by the storm, the Labor Department said. Economists surveyed by Briefing.com had forecast a loss of 150,000 jobs last month.

ハリケーンの影響で、15万人の非農業部門新規雇用者数の減少が予想されていたが、結果は3万5000減だった。新規雇用がマイナスになったのは、2003年5月以来のことになる。

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