Saturday September 24, 2005

US Market Recap

社長は神様?

勤務時間中に会社を抜け出しストリップ劇場へ向かう。しかし運悪く上司に見つかり、首になってしまった。厳しすぎる処置だ、と思われるかもしれないが、この場合ならどうだろう。日曜の午後、ストリップ劇場で二時間ほど暇つぶしをする。翌日出社すると、さっそく上司に呼ばれ解雇を言い渡されてしまった。理由は昨日ストリップ劇場へ行ったからだ。休日に何をしようと会社には関係無い、と反論したのだが、社風に合わない人には辞めてもらうしかない、それが会社の言い分だ。現実離れしたような話だが、実はそれと似た話がアメリカで起きている。

ハワード・ワイヤーズ氏は、(ABCニュース報道)、ヘルスケア関連の会社を経営する、今年71歳になるビジネスマンだ。こんな会社を経営するくらいだから、ワイヤーズ氏にとって健康管理は最大の関心事であり、社員にも健康的な生活スタイルを奨励している。単に自分だけがウエートトレーニングで汗を流すだけでなく、ワイヤーズ氏は社員のためにもトレーニングコーチを雇った。もちろん強制することはしないが、定期的にコーチを訪れて運動する社員には、月々特別に110ドルのボーナスが支払われる。「とても素晴らしいプログラムだと思います。社長自ら率先して、私たち社員の健康面に気をつかってくれているのです。」、とミンディー・ティラボスキさんは言う。

正に健康マニア社長なのだが、ある日ワイヤーズ氏はこんな発表をした。「君たちの中にはタバコを吸う人がいる。会社の出費を調べてみて分かったのだが、喫煙者は余分な医療保険の負担を会社にかけている。言うまでもないが、タバコは非健康的な悪い癖だ。もしこの会社で働き続けたいと思うなら、即刻タバコをやめてほしい。これは勤務時間中だけに限らず、君たちのプライベートな時間も含めてだ。」更にワイヤーズ氏は、ランダムに社員から血液を採取して、ニコンチン検査をする計画があることも付け加えた。

約200人の社員で埋まった部屋は、社長の発表に騒然となったという。「15ヶ月の時間をやるからキッパリとタバコをやめるように。それが出来ないなら首だ。そんなことを言われて騒がない方がおかしいです。明らかに法律違反です!」、とアニタ・エポリトさんは憤慨する。しかし事実は、ワイヤーズ氏の言った事は会社の所在する州の法律を犯していない。年齢、性別、人種、そして身体障害などを理由に社員を解雇するのは違反だが、タバコなら許される。最終的には24人の喫煙者のうち、20人は禁煙に成功した。

タバコをやめることのできなかった4人は、社長の言ったとおり首になったが、上記のエポリトさんもその一人だ。「私は会社に大きな貢献をしてきました。社長は会社の経営者です。神様じゃありません。社長の態度は間違っています。絶対に間違っています。」現在エポリトさんは失業保険で暮らしているが、一方の健康マニア、ワイヤーズ社長の態度は更にエスカレートしたようだ。太りすぎは様々な病気の原因になる。社員食堂の一角には、体重計が設置されたらしい。タバコ、体重計、その次は何だろうか。社員に菜食主義でも押し付けるのだろうか。

Stocks You Need To Know About

トレンドラインを延長させよう

予想どおりの一株利益を発表したオラクルだが、ソフトウェアのライセンス収入は思ったほど伸びていなかった。早速プルーデンシャル証券からの格下げをくらい、オラクルは窓を開けての下げで取引が始まった。

注目したいのは下の日足チャートだ。まだ引けまで1時間以上あるが、株価は既に突破されたトレンドラインの上で下げ渋っている。一旦壊れたトレンドラインを直ぐ消さないで、延長させてみることを薦めたい。意外とそこが、新しいサポートやレジスタンスになるものだ。

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Wall Street English

金持ちの共通点

フォーブス誌から恒例の長者番付が発表された。第一位はビル・ゲイツ氏(マイクロソフト)、二位は大投資家のウォーレン・バフェット氏、そして三位はポール・アレン氏(マイクロソフト)だ。さて、これらの人たちに共通して言えることは何だろうか。

For the third consecutive year the rich got richer.

三年連続で、金持ちはさらに金持ちになったということだ。

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