ユナイテッド航空が、会社更生手続きの申請をしたのは2002年の終わり頃だった。毎日2千万ドルの赤字を出しながら飛んでいたというから、連邦破産法第11章に基いて、会社の再生手続きをするのは当然な結果だったわけだ。そして先週水曜、最高経営責任者は記者会見で、こんな発表をした。「ユナイテッド航空は2月1日までに、現在の破産保護状態から抜け出せると思う。そして2006年中には利益が出せるはずだ。」力強い言葉なのだが、一つ問題がある。この見通しは、1バレル50ドルのオイル価格が基準になっている。オイルは今、65ドル近辺で取り引きされているのだが、、、、、
オイル高原因の一つとなったハリケーン・カトリーナだが、被害者救済を名目に詐欺師たちが大活躍している。FBIの調べによれば、現在約2300のハリケーン災害救援ホームページがあり、そのほとんどは偽物だという。家を失った人々を利用して、善良な市民から金を盗み取ろうとするのだから悪質だ。大きく分けると、手口は三つある。
1、フィッシングと呼ばれるやり方だが、これはクレジットカードの情報を盗むことが目的だ。あたかも合法的と思われる組織の名前を使って作られたウェブページには、クレジットカードでの募金が呼びかけられている。騙されていると知らない被害者は、クレジットカード番号だけでなく、住所や電話番号なども記入してしまう。正に個人情報が盗難され、悪用されてしまうわけだ。
2、メールは詐欺に最も多く使われる手口の一つだが、このメールにはウイルスが付いている。破壊された家屋や、悲しむ人々の写真などが添付されてくるのだが、これを開けてしまったら大変だ。コンピュータはたちまちウイルスに感染し、ハッカーにコンピュータ内の情報を読み取られてしまう。これも1の手口と同様に、個人情報盗難が目的だ。
3、これもメールが利用される。「あなたのお知り合いや、親戚の方がハリケーンで行方不明になっていませんか?」、そんな書き出しで始まることが多いらしい。要するに人探しのプロと偽って、捜査料金を騙し取ることが目的だ。もちろん、捜査料金の支払いにはクレジットカードが利用される。
人探しなら警察や私立探偵だが、インターネットで何か探すならサーチエンジン、グーグルが便利だ。さてこのグーグルだが、結果の公表されない判決があった。相手は自動車保険のガイコという会社だが、判決後は両社とも勝利を表明している。この裁判を簡単に説明しよう。ガイコの保険に加盟しようとして、グーグルで検索すると、自動的に競争相手の会社も出てくる。これはガイコに損害を与える結果になるだけでなく、ライバル会社に客を奪われてしまうことも起きえるわけだ。上記したように判決内容は分からない。しかし両社とも勝った、と断言している。ひょっとしたら、これは将来的にグーグルにとって大きな問題になるのだろうか。