Wednesday August 17, 2005

US Market Recap

豊かな国アメリカ?

一ヶ月955ドル(約10万4500円)、これはソーシャルセキュリティーベネフィットと呼ばれる、退職後にアメリカ人が政府から受け取る、社会保障給付金の平均額だ。会社に勤めていた人なら、401Kのような企業年金制度からの収入もあるから、ソーシャルセキュリティーベネフィットが追加されることで、退職前とあまり変わりのない生活ができる。

しかしUSAトゥデイ紙によれば、53%の働くアメリカ人には企業年金制度がない。さらに32%は、老後のための貯蓄をしていない、と答えている。現在、社会保障給付金を受け取っている人は約4800万人にのぼるが、その22%に相当する1060万人は、社会保障給付金以外の収入がない。

想像してみてほしい。毎月受け取る約10万円の社会保障給付金だけで、どんな生活ができるのだろうか。USAトゥデイは、元看護婦だった今年74才になるメリー・ラスバーンさんの話を載せている。「毎月809ドルの給付金と、100ドル分のフードスタンプ(食料補助券)を受け取っています。アパート代の550ドルを払うと、残りは400ドルもありません。節約しなくてはいけませんから、ソーダやコーラなどは飲みません。」

どのような人たちが、社会保障給付金だけで暮らしているのだろう。こんな統計が、全米退職者協会から発表されている。

・25%の退職した女性。
・46%の退職した未婚ヒスパニック系女性、そして45%の退職したヒスパニック系男性。
・33%の退職した黒人。
・67%に相当する65才以上の人たちは、収入の半分以上を社会保障給付金に頼っている。

どちらにしても、毎月10万円の生活は厳しい。ファイナンシャルプランナーのアレクサンドラ・アームストロングさんの言葉を引用しよう。「親戚や兄弟の所に同居できないかぎり、給付金だけでやっていくことは無理です。」前記したラスバーンさんには、近所に住む娘がいる。もはや運転をしなくなったラスバーンさんにとって、娘が大きな助けになっていることは言うまでもない。

暗い話になってしまったが、ここは当たり前な結論を書いておこう。人が年をとるかぎり、老後の問題は他人事ではない。快適な引退生活には、それなりの金が必要だ。ファイナンシャルプランナーに相談して、今から老後に備えるのも一案だと思う。

Stocks You Need To Know About

格下げされた大手半導体装置メーカー

世界最大の半導体装置メーカー、アプライドマテリアルズがフルクラム社のアナリストによって、買いからニュートラルに格下げされた。昨日の出来高を大きく上回っての下げとなったが、もし買うならどの辺がポイントになるだろう。

下は日足チャートだが、一番分かりやすいのは、下降するトレンドライン突破が買いのタイミングだ。

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Wall Street English

インフレ懸念

予想を上回った消費者物価指数は、株を売る材料の一つに利用された。値上がりの続くオイルが、いよいよ本格的に消費者たちを襲い始めたようだ。

"We are starting to see the bite from some of the risks that have been lurking in the background, like oil," said Hans Olsen, managing director and chief investment officer at Bingham Legg Advisers. "I think it's going to continue to be tougher for this market to do anything positive."

太字にしたが、オルセン氏の見方によれば、株式市場はこれからさらに難しくなるらしい。

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