7%、12%、18%、こんな形でこつこつと株で利益を上げるのは楽しいが、たまには倍になるような銘柄にめぐり合いたい。気が付いたら2倍になっていた、そんな喜びの声を皆さんも耳にされることがあると思うが、どうやったら1年くらいで倍になる株を見つけることができるのだろうか。グリーンブックインベストメントで、投資アドバイスを担当する、ジョン マークマン氏の意見をさっそく聞いてみよう。
「株はロットのような宝くじではありません。適切に集められた情報は投資者に銘柄を読む先見性を与え、あとは実際に買ってみる勇気が必要なだけです」、と氏は言う。一口に情報収集と言っても、どこから手をつけていいのか分からない。少なくとも1万銘柄が取り引きされているのだから、先ず今日までを振り返って、1年間で倍以上になった銘柄の共通点3つを紹介しよう。
1、まだマスコミにほとんど取り上げられたことのない、値上がりスピードの速い低位株。
2、すでにテレビや新聞で大きく報道された低位株が、急ピッチで上昇した後、徹底的に売り叩かれ低迷中。
3、低位値嵩に関係なく、業界内で着実にシェアを伸ばす企業。
1、2は悪いわけではないが、マークマン氏が薦めるのは3番だ。この3番に属す銘柄の一年前を見てみると、次のようなことが分かる。
1、株価は1ドル50セントから15ドルの範囲内にあり、株価売上高倍率が低い。平均以上の売上成長率、そして収益上方修正が出されるようになる。さらに、一日の平均出来高も上昇を始める。
2、銘柄は工業用のバルブを製造しているような、地味な会社であることが多い。
3、主要株主リストには、Royce & Associates、Wasatch Advisors、Heartland Advisors、SAC Capital Management、そしてColumbia Wangerなどの有望銘柄発掘で知られる機関が載っている。
最近では、ダイエットアドバイスが中心ビジネスの、ニュートリシステム(NTRI)が絶好例だ。先ず、ここ一年間で株価は730%の上昇を記録した。二年前には経営危機に陥っていた会社だから、驚くべきカムバックだ。経営陣を入れ替え、インターネット、そしてテレビでの販売に力を入れたのが好結果になったという。一年前は259000株ほどだった一日平均出来高も、先月7月は848000株に膨れ上がっている。
さて最後に、上記の条件全てを備えた9銘柄をマークマン氏から教えてもらおう。
Danka Business System(DANKY)、Bookham(BKHM)、Beacon Power(BCON)、Iomega(IOM)、Tarrant Apparel(TAGS)、Main Street Restaurant(MAIN)、Peerless Systems(PRLS)、Overhill Farms(OFI)、New Dragon Asia(NWD)。