アルトリアグループと聞いても、何をする会社か見当がつかないと思う。ニューヨーク証券取引所に上場されている大企業なのだが、以前はフィリップモリスの名前で知られていた。タバコを吸う方なら、もうお分かりになったと思うが、アルトリアグループはマールボロでお馴染みのタバコ会社だ。もちろん単にタバコだけではなく、食品部門も抱える企業なのだが、タバコに対する風当たりが強い今日、フィリップモリスの名前では都合が悪くなってしまった。
面白いことにアルトリアグループのホームページでは、タバコの害や禁煙方法までもが紹介されている。何か自分の首を絞めているような感じだが、タバコという非健康的なイメージを拭い去ろうと、アルトリアグループも必死のようだ。私が肺癌になったのはタバコ会社の責任だ!そんな理由で裁判になるのだから、企業は逸早く健全な会社イメージを作らなければならない。
8月2日は禁煙の日だった。ニューヨーク、マイアミ、ヒューストンなどの街角には、特別なゴミ箱が設置され、禁煙を決意した人たちが、次々とタバコやライターを投げ入れた。もちろん、スポーツクラブを30日間無料で使える、というクーポンも禁煙決意に大きく貢献したはずだ。どちらにしても、こんな光景を見ていると、喫煙者たちは禁煙のキッカケを求めていたような気がする。
さてタバコのやめ方だが、いきなり今日から一切吸わない、というのは失敗しやすいそうだ。肝心なことは、禁煙開始の5日前から準備をすることが大切らしい。そのステップを紹介しよう。
禁煙5日前
1、なぜ禁煙するのか、その理由を実際にノートに箇条書きすること。
2、友人や家族に禁煙宣言をすること。
3、タバコを買うことをやめる。
禁煙4日前
1、今までを振り返って、どんな状況でタバコを吸ったかを箇条書きする。
2、タバコの代わりに、どんな物を指の間にはさむかを考える。
3、タバコを吸いたくなったら何をするべきか、またはどのような健全な癖をつけるかを探す。
禁煙3日前
1、タバコ代で何を買うかを決める。
2、誘惑に負けそうになった時、励ましてくれる人はいるだろうか。事前に友人や、同僚に頼んでおこう。
禁煙2日前
市販されているニコチンパッチを購入する。または医師からのアドバイスを受ける。
禁煙1日前
1、ライター、マッチ、灰皿、そしてタバコを捨てる。
2、タバコの匂いの付いた衣類を全て洗濯する。
以上がルールだが、株投資にも応用できそうだ。