フロリダのファンドマネージャー、カルトバウム氏が、こんな感想をもらしていた。「私のトレード方法は、テクニカル分析やチャートパターンに基いたものですが、現在マーケットで取り引きされている株の約70%は、テクニカル的に何の問題もありません。このような状態では、単なる利食いは起きても、市場全体が大きく崩れることはありません。」さらに氏は、5ドル以下の低位株に最近人気が集中するようになり、これは個人投資家たちがマーケットに戻って来ている証拠だと指摘する。
ここで話は少し飛躍する。株がトントン拍子に上がり始めると、株だけで食っていく、デイトレーダーへの転向を決心する人たちが増え始める。もちろん、サラリーマンなら会社を辞めなくてはならない。デイトレーダーになる、ならないは別として、あなたは現在の会社に勤務し続けるべきだろうか。ひょっとしたら、あなたは他の仕事を探した方が良いのかもしれない。特に転職を実際に検討されているのなら、CNNマネー、ジーナ シャンディ氏の言葉を聞いてみよう。
もし今あなたに、次のような症状が見られるなら、転職の時期が迫っている、とシャンディ氏は言う。
1.現在の仕事にチャレンジしよう、と情熱を燃やせるものがない。仕事が退屈でたまらない。
2.職場環境が自分に不利な方向へ動いている。今まで仲の良かった上司が突然職場から去り、新しい上司と全く馬が合わない。こんな状況では、昇給昇格が遅れてしまう。
3.上司が自分の能力を発揮できる部門につかせてくれない。もっと悪い例は、上司はあなたを何でも屋のように扱い、頻繁に新しいセクションに配属する。
4.現在の仕事に満足していないのだが、私にできることはこれしかない、と諦めきっている。
5.同僚から不当な評価を受け、上司もその意見に賛成してしまっている。こんな状況なら、首になるのは時間の問題と言える。
6.単に仕事が面白くないだけでなく、それがストレスとなって健康に害を与え始めている。
だからといって、現実はそう簡単に仕事を辞めることはできない。学校に通う子どもがいれば尚更だ。一口に転職と言っても、最近の求人状況は大きく好転しているわけではない。あと5年で円満退職の迫っている人なら、辞職することなど考えられないだろう。しかし、シャンディ氏はこう付け加える。「企業のリストラは日常茶飯事です。明日あなたに解雇通知が渡される可能性もあります。すぐに仕事を辞めろとは言いません。少なくとも、もしもの時に備えて、新しい技術や知識を取得することが大切です。」