シングルタスクとマルチタスク

| コメント(0)

1224multitask.jpg

  

今年のマーケットも残るはあと1週間ほど。

QMALL・先週のパフォーマンスは少しパフォーマンスは下がってしまった。

マーケットの地合いが悪かったせいだ。

    

それでも一日の平均利益は1560ドル

1週間では7800ドル

月収3万1200ドル。

     

世の中の大半の仕事は、シングルタスク。

   

たとえば接客業なら、顧客の希望を一対一で解決すればいいわけだ。

だが、トレーディングでは、短時間のうちにいくつもの項目について考え決断し、実行しなければならない。

つまり複数の条件を超短時間のうちに考え、決めなければならないのだ。

   

これは音楽を演奏するときと少し似ているのかもしれない。

参加するミュージシャンは、他のメンバーのサウンドを聴きながら、リズムや和音に合わせて演奏しなければならない。

これも、一種のマルチタスクと言っていいだろう。

  

だが、コード進行などはある程度決まっているので、突発的に変化することはない。

マルチタスクといえどもいわゆる予定調和の世界なのだ。

   

トレーディングでは特に開始から6分間は、30秒刻みで10銘柄を見ながら、次々と決断をしなければならない。

30秒後にどういうアクションを撮るのかを決め、なおかつそれを実行できなければならない。 

 

しかも毎日違う銘柄が10銘柄登場するわけで、30秒ごとの動きも、同じ動きをすることは皆無だ。

そのため、動きは予測ができないわけだ。

 

とは言っても、そこに参加している人たちの心理状態の変化によって、あるパターンというものが発生する。

なぜならトレードをしている人達は、欲と負けたくないという恐怖心から、ある腫の心理的なパニックが起こるからだ。

 

これをフォーメーションと呼んでいる。

  

トレーディングでは、基本となるルールがある。

そのため、実際のマーケットで、ルールを守る訓練をしなければならない。

   

自分がエントリーした方向の反対色が出たら、次でカットロスをする。

それが150ドル以内ならホールド。

  

まずはこの単純なルールを実行できるかどうかだ。

 

反対色が出たら次で逃げる練習をするわけだ。

  

まずは150ドルという基準は関係なしで、反対色が出たら次の足の頭で逃げる

つまりカットロスだ。

これができるようになることだ。

  

150ドル以下で逃げたからといって、利益を取り損ねたケースがどれだけあるのか?

自分の過去のトレードでこれを調べ、リストにしてみればよくわかるはずだ。

   

現在トレーニング中の彼の2017-12-22(金)トーレド検証を見てみよう。 

ostk.gif

OSTK 1000株 ▼2450ドル 始値が60ドル以下だったので1000株でエントリーしたことと、5本目の激しいリバーサルを躱すことができずに大幅なロスとなる。その10分後にはプラスに戻しているのをチャートで見ると複雑な気分。

ポジションサイズが半分でも1220ドルのロスだ。

ルールを守ることができれば・・↓ 

ostk.gif

OSTK 500株 ▼80ドル

  

この違いは大きい。

一本遅くなるだけでこれだけの違いが出るわけだ。

  

  

csco.gif

CSCO 1000株 ▼180ドル ロスが150ドルを超えたので損切り。

この陰線1本が出た時点でのロスは150ドル以下でも、もう一本続けば確実に150ドルは超えると予測できるだろう。

csco.gif

CSCO 1000株 ▼120ドル

  

  

csx.gif

CSX 1000株 290ドル 3本目まで様子を見たら大きく下げて損切り。

2本目の陰線が終わった時点でのロスは150ドル以下だ。

だが、これももう一本同じ色が続けば確実に150ドルは超えると予測できるだろう。 

それに、ロス幅が150ドル以下でも+236ガイドラインを切ってしまっている。

あおのため、反転する可能性は限りなく低いと予測できるだろう。

   

csx.gif

CSX 1000株 ▼120ドル

  

  

hsc.gif

CSX 1000株 290ドル 3本目まで様子を見たら大きく下げて損切り。

ルールを守れば3本目まで様子を見るということはないはずだ。

反転すれば次の足の頭で逃げる。

これが基本だ。

最初の陽線がこれだけの幅があると、もう一本陽線が続けば、150ドルは超えるはずだ。

そのため、それまでに逃げたほうがいいわけだ。

   

hsic.gif

HSIC 500株 ▼70ドル

 

 

pypl.gif

PYPL 500株 ▼130ドル 5本目で大きく上げたたため損切り。

 

4本目の陽線が前の陰線を呑み込んでしまっている。

つまり次の頭で逃げないとダメ。

損益表に色が付いていないということは、逃げた足が動いているのを見ていたと言うことだ。

  

pypl.gif

PYPL 500株 ▼90ドル

     

    

スキルは一度に一つずつ身につける

    

これは今までにも、多くのトレーダーに繰り返してアドバイスをしていることがある。

最初から、全部まとめて判断できるようになろうと考えないことだ。

    

カットロスができるようになったら次に、損益表がオールグリーンになる訓練をする

つまりすべて待ち受けて執行できるようにするわけだ。

 

この習慣を身につけることは意外に大事。

   

2週間でも3週間でもひたすら、オールグリーンになるように訓練をする。

つまりすべて待ち受け執行をするということなのだ。

それを体に覚えさせる。

  

そうすれば、逆サイドに大きく伸びたので慌ててカットロスをする、ということは起こりえないのだ。

     

11月10日にオールグリーンというコラムで、このことを指摘している。

1カ月も続ければできるようになっているはずだが、彼は途中でやめてしまったのだろうか。

allgreenlist.gif

上野執行記録を見ると、手じまいが行き当たりばったり・・

ということがよくわかるだろう。

  

以上の二つが確実にできるだけで、トータルの成績は大きく伸びるはず。

  

多くのトレーダーは、確実にそのスキルを実行できる前に、他のことも同時に考え、実行しようとする。

シングルタスクしか実行できないのに、いきなりマルチタスクができるようになるだろうか?

  

シングルタスクを、繰り返すことで潜在意識のなかに、やるべきことを埋め込むわけだ。

そうすることで無意識のウチに、次に何を考えなければならないのかが、脳裏へ自然に浮かぶようになる。 

   

トレーディングは良い習慣を身に着けることが肝心。

言い換えれば「ルールを守る」ということなのだ。

   

そんな簡単なことは、すぐできる。

と思ってしまうと、じっくりとその技術を身に着けることが中途半場になってしまう。

  

意識を一つのことだけに集中させ、その技術を身に着ける。

これを淡々とできるかどうかだ。

 

 

コメントする

この記事について

このページは、hatchが2017年12月27日 08:31に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「喉風邪」です。

次の記事は「ALS進行押戻作戦101日目-107日目」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 6.3.11