ヨセフ氏来日の現実の皮算用というテーマで、筆者は少なくとも10年はかかると見積もっています。
と書いたのですが、では会社を創業し、ナスダックに上場した会社は一体どれくらいの時間をかけて上場しているのでしょうか?
日本の場合、東証一部上場会社1676社の平均は24年、
例えば、一昨年の末に上場した大塚製薬は1964年の設立(=上場まで46年)で、更に、一昨年のの4月に上場したは第一生命は1902年設立(=上場まで108年)です。
では新興市場はどうかというと、マザーズで8年、ヘラクレス11年、ジャスダック28年。
新興市場は、「会社がそれほどの基盤ではないが、成長を加速させたい新興企業のためのもの」なので当然でしょう。
以前ナスダック・ジャパンが、日本の証券行政及び商法の未整備の中で稼働したことがあります。
ナスダック・ジャパン市場の取引は、2000年6月19日(月曜)から開始されたのですが、2002年8月16日に撤退の報道があり、2年余りで姿を消すことになったわけです。
2000年春、ITバブルが崩壊し、米国ナスダックでも、2000年に700社、2001年に815社がナスダック市場から上場廃止しています。
新規上場は2000年は605社、2001年は144社と激減。
ナスダックの株式公開の構造
ナスダックには、ナショナル・マーケットとスモールキャップ・マーケットの二つがあります。
比較的規模の大きな会社はナッショナル・マーケットで取扱われ、小さな会社をスモールキャップ・マーケットで取り扱うことになっています。
具体的には株式公開基準をもとに振り分けられるわけです。
米国ナスダック登録会社は1998年の時点で約5000社。
日本の店頭登録会社数は約860社。
ナスダックでは日本の6倍弱の数の会社が上場されているわけです。
一方でアメリカの人口は約2億5千万人、日本は約1億3千万人。
人口で言えば、2倍弱の違いしか無いわけです。
こうして比較するとアメリカという資本市場で公開されている会社数の多さは日本を圧倒しています。
さらに日本の市場では外国会社の上場数は異常なほど少なく、店頭登録会社数とナスダックの登録会社数は人口比を考慮に入れても比較にならないほど少ないのです。
また、ナスダック登録会社には外国会社(日本の企業7社含む)が含まれていますが、日本の店頭登録会社には外国会社は全く含まれていないという異常さが浮かび上がります。
日本の証券市場のポジションをいいかえれば、魅力のなさを端的に示しているわけです。
これは直接金融である証券市場に対する証券監督局の姿勢の結果でもあります。
このように証券市場の世界的な競争という視点では、東証は相手にされていないことがわかります。
というのはナスダックの株式公開維持基準には最低時価基準が設けられており、株価が下がり最低時価を割り込むと、登録廃止となるという厳しいマーケットだからです。
一方の日本は未だに、東芝のように、悲惨な株価になっても上場を続けられるという不思議なことが罷り通っているわけです。
創業以来テスラモーターズは2003年に創業し2010 年 6 月、赤字を続けていたにもかかわらず、米ナスダックの上場に成功。7年という超スピード上場となりました。
グーグルは、1998年9月4日に創業、2004年に米ナスダック市場に上場、IPOで従業員から1000人の「にわか百万長者」が出現したことで話題になりました。これも異例の7年弱というスピード上場。
オラクルは1977年に設立され1986年3月12日に株式上場しているので上場までは9年。
マイクロソフトは1975年4月に創業、1986年3月13日に上場、つまり10年以上かかっているわけです。
このような超優良企業でも、ナスダック上場までは10年近くの年月が必要になるのです。
オズでロボットを稼働させていない人は、いわゆるIPO投資をしているわけですが、ではナスダックに上場したらどうなるでしょうか?
ではオズのデジタルキャッシュの価値が仮に48倍になり、ナスダックに上場し、5ドルの株価を付けたと仮定します。
20セントが5ドルになるということは、25倍になるわけです。
オズが一度も分割していないときに参加すれば48倍のさらに25倍になるため、何とトータルでは1200倍になります。
つまり、オズの1万ドル分のデジタルキャッシュを保有している人は1200倍、つまり1200万ドル、12億円の価値となるのです。
ですが、60セントの分割ではなく、40セントの分割で手を打つと、36倍。20セントが5ドルになると900倍、
つまり12億円が9億円にしかならないのです。
オズがIPOで5ドルの株価を付けるのか、それとも50ドルになるのかは誰にも分かりません。
ですがもしオズがIPOで株価が50ドルになったならどうでしょう。
デジタルキャッシュの価値はいくらになるのでしょうか?
120億円の価値になるのです。
グーグルは、IPOで従業員から1000人の「にわか百万長者」が出現したことで話題になりましたが、それにはこのような50ドルどころではない株価でIPOを果たしたからです。
ですが、40セントで分割すると90億円。
この30億円の違いを、大した違いは無いと考えるのか、大きな違いと考えるのか?
つまり価値観が問われているわけです。
オズ3号不振の理由で書きましたが、3ヶ月くらい成績が振るわないとはいえ、損は出していないのです。
10年というスパンでの投資環境の中で、のたった3ヶ月ほどの動きで、心理的に右往左往するようでは、大きく動いたときには心臓麻痺を起こすのではないか?
と、ちょっと心配になります。(笑)
私がオズを紹介して参加された人達は、すべて私のセミナーを受講され、ナスダックのマーケットでシミュレーショントレードを経験をお持ちの方ばかりで、トレードで利益を出す難しさをご存じです。
その中で、当初オズが約束していた60セントで1回目の分割が行われるという条件を、40セントで分割して欲しいとラインへ書き込まれている方は皆無です。
それどころか、次のように書かれています。
ところで、OZの株式分割の件で、登録済みLINEが盛り上がっているようですが、私は賛成しないです。
何事も投資と名のつくものは、長期的目線で考えるべきと思うからです。(ここだけの話にしてくださいね。)私はㅇㅇ先生からトレードを習いましたので、OZのAIが何をしているのか解析できます。
まず、1箇月トータルで負けない。このことが最も大事なことです。
これがきちんとできているOZのAIは本当に優秀ですよ。しかし、短期的目線で物事を考える方は、チャート分析なんかしないのでしょうね。
少々残念ですね。
オズが近いうちにアカデミーで、基本的なチャートの見方などを学ぶことができる、アカデミーを発足させようと計画している背景には何があるのか?
オズのメイン商品である、自動売買ロボットの軌跡をチャートで追うことができるようになれば、その価値をより理解できるようになるのではないか。
という目論見があるように思えるのは、私だけでしょうか?
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